facebook line twitter mail

京都 お盆の風物詩“五山送り火” 今夜の天気は?

2019/08/16 11:50 ウェザーニュース

今日16日(金)は祗園祭と並ぶ、京都の夏の風物詩「京都五山送り火」が開催されます。

台風の影響も心配されましたが、16日(金)10時50分の段階では予定通り点火の準備が進められているようです。(京都市観光協会「京都観光Navi」より)

ご先祖様をお見送り

8月にお盆を行うところでは、今日16日が盆の明けにあたり、ご先祖様をお見送りする日となります。

ご先祖様を送る際、家庭で送り火を炊くところも多いかと思いますが、地域ごとに見ると主に海や川で行われるものと山で行われるものの2種類があります。

海や川の送り火として有名なのは、灯籠流し(または精霊流し)。そして山の送り火として有名なのが今回紹介する京都五山の送り火。毎年遠方から見に来る方も多いようです。

大文字を皮切りに

大文字は送り火の代名詞という印象がありますが、じつは「大」以外にもいくつかの送り火の風習が京都には残っています。

金閣寺近くの大北山(おおきたやま)の「左大文字」、松ヶ崎西山(まつがさきにしやま)と松ヶ崎東山(ひがしやま)の「妙法(みょうほう)」、西賀茂船山(にしがもふねやま)の「船形(ふながた)」、嵯峨曼荼羅山(さがまんだらやま)の「鳥居形(とりいがた)」がそれで、この4つの送り火に「大文字」を合わせて「五山の送り火」と呼び、順番に火を灯(とも)すことになっています。

【点火時間】
大文字  20時
妙法   20時5分
船形   20時10分
左大文字 20時15分
鳥居形  20時20分

ちなみに、点火時の合図が山によって違うことをご存知でしょうか。
2箇所に分かれている妙法は屋上からのライト、船形であれば西方寺の鐘、鳥居形の場合は太鼓がならされ、一斉に点火。夏の夜空を彩る美しい文字が浮かび上がるのです。

来年も無事に会えますように

2015年の様子
五山の送り火には下記のような言い伝えがあるそうです。
・お酒や水の入った杯や丸いお盆に点火している大の字を映して飲むと、1年間健康でいられる。
・送り火の消し炭には、厄除けなどの効果がある。

ご先祖様に会える来年まで、健康に、何事もなく過ごせますようにとご利益を頂戴するのも良いかもしれません。
ただ、送り火の第一の目的は、大事なご先祖様をお見送りすることである、ということはお忘れなく。

気になる天気は?

京都市の天気(16日11時時点)
送り火が点火される20時の京都は雲が多めで、にわか雨の可能性があります。

激しく降るようなことはなく、送り火への影響はなさそうです。

台風が離れるため風は弱まり、3m/s前後の見込み。気温は29℃前後で蒸し暑く感じられます。


▼京都府内の最新の雨雲レーダー

※レーダー動画が正しく反映されない場合はオリジナルサイトからご確認ください。

また、天気の見解は変わる可能性があるため、お出かけ前に最新の天気をご確認ください。
>>京都駅付近の天気をチェック

参考資料など

【参考・参照元】
京都市観光協会「京都観光Navi」京都五山送り火 https://ja.kyoto.travel/event/major/okuribi/
佛教大学通信教育課程「健康に効く 五山の送り火?」http://tsushin.bukkyo-u.ac.jp/manabi_concierge/wonder/1_gozan_no_okuribi/
月刊SORA2015年8月号「新発見! 京都お天気旅 Vol.5「大文字送り火」の深い意味」 https://weathernews.jp/soramagazine/201508/03/