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台風10号は日本海へ 近畿、東海で強い雨に

2019/08/15 18:54 ウェザーニュース

大型の台風10号は広島県呉市付近に上陸したあと、中国地方を通過し、19時の推定位置では松江市付近を進んでいます。まもなく日本海に抜ける見込みです。

▼台風10号 8月15日(木) 19時推定
 存在地域   松江市付近
 大きさ階級  大型
 強さ階級   //
 移動     北北東 35 km/h
 中心気圧   978 hPa
 最大風速   25 m/s
 最大瞬間風速 35 m/s

日本海に抜けたあとは北東に進路を変え、16日(金)から17日(土)にかけて温帯低気圧に性質を変えながら北海道に近づく予想となっています。
>>最新の台風情報

すでに降りはじめから700mm超の大雨に

台風の中心から東や南側に広がる活発な雨雲が近畿から東海地方、強い雨を降らせています。

18時30分までの1時間に兵庫県神戸で27.5mm、大阪府関空島で22.5mm、和歌山県湯浅で31.0mm、三重県南伊勢で32.0mmを観測しました。

山間部では総雨量が増しており、降り始めから15日(木)17時までに高知県魚梁瀬で705.5mm、奈良県上北山で688.5mmに達しました。

総雨量1000mmの記録的な大雨のおそれ

台風の中心が日本海に抜けたあとも、南から湿った空気が流れ込む影響で、四国や紀伊半島では深夜にかけても激しい雨が続く見込みです。

総雨量は1000mmに達するおそれがあるため、土砂災害や河川の増水、氾濫などに警戒が必要です。

また、京阪神や名古屋など市街地でも1時間に50mmを超えるような激しい雨の降る所があり、大規模な道路冠水にも警戒してください。

>>最新の雨雲レーダー

17日(土)にかけて温帯低気圧に変わりながら北海道へ

台風は16日(金)以降、日本海で北東に進路を変え、17日(土)にかけて温帯低気圧に性質を変えながら北海道に近づく予想となっています。

温帯低気圧に変わったあとも周辺には活発な雨雲を伴うため、進路にあたる北海道は16日(金)夜から17日(土)にかけて大雨のおそれがあります。

多い所では100~150mmと北海道としてはかなりの雨量になるため、早めの警戒が必要です。

台風周辺では高波に警戒

台風周辺では波が高く大しけとなっています。明日16日(金)は天気の回復する所がありますが、まだ海には近づかないようにしてください。