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台風10号 広島県呉市付近に上陸 今年3つめ

2019/08/15 15:14 ウェザーニュース

台風10号は今日15日(木)15時頃、広島県呉市付近に上陸しました。今年の台風の上陸は6号、8号に続く3つめです。

台風は上陸後もそれほど速度を上げずに中国地方を通過し、夕方には日本海に抜ける予想です。

広島県に上陸するのは1990年台風14号以来、29年ぶりになります。
▼台風10号 8月15日(木) 15時推定
 存在地域   広島県呉市付近
 大きさ階級  大型
 強さ階級   //
 移動     北 30 km/h
 中心気圧   975 hPa
 最大風速   30 m/s
 最大瞬間風速 40 m/s
>>最新の台風情報

すでに24時間で500mmの大雨に

台風の中心から少し東側の離れたところに発達した雨雲が広がり、四国の東部や紀伊半島で断続的に激しい雨が降っています。
24時間雨量は、高知県魚梁瀬で10時40分までに563.0mm、徳島県木頭で12時10分までに499.5mmに達しました。

また、台風の中心の東側で特に風が強く、最大瞬間風速は高知県室戸岬で41.9m/s、香川県引田で32.8m/s、和歌山県南紀白浜で31.4m/sを観測しています。

総雨量1000mmの記録的な大雨のおそれ

台風の中心が北に離れたあとも、南から湿った空気が流れ込む影響で、四国や紀伊半島では激しい雨が続く見込みです。
総雨量は1000mmに達するおそれがあるため、土砂災害や河川の増水、氾濫などに警戒が必要です。

また、大阪や神戸など市街地でも1時間に50mmを超えるような激しい雨の降るところがあり、大規模な道路冠水にも警戒してください。
>>最新の雨雲レーダー

北海道でも大雨に警戒を

台風は温帯低気圧に変わったあとも周辺には活発な雨雲を伴うため、進路にあたる北海道は16日(金)夜から17日(土)にかけて大雨のおそれがあります。

多いところでは100~150mmと北海道としてはかなり多い雨量になるため、早めの警戒が必要です。

参考資料など

衛星画像提供:NICT