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台風10号 大型で西日本広く大雨暴風に

2019/08/15 07:48 ウェザーニュース

8月15日(木)6時現在、大型の台風10号(クローサ)は、高知県足摺岬の南西を北上しています。四国の大部分が風速25m/s以上の暴風域に入っています。

▼台風10号 8月15日(木) 7時推定
 存在地域   足摺岬の南西約50km
 大きさ階級  大型
 強さ階級   //
 移動     北 20 km/h
 中心気圧   975 hPa
 最大風速   30 m/s
 最大瞬間風速 45 m/s
» ウェザーニュース 台風情報

台風は北上を続け、今日15日(木)9時頃に愛媛県宇和島市の周辺、12時頃に愛媛県松山市の周辺、15時頃には広島市の周辺に進む予想です。

近畿南部や四国で大雨に 暴風にも警戒

過去24時間に観測された雨量
四国や近畿南部などでは既に、24時間に400mmを超える雨が観測されています。高知県魚梁瀬では、7時までの24時間に464.5mmの雨が観測されています。

また、台風の中心より東側で特に風が強く、高知県の室戸岬では6時23分に36.2m/sの最大瞬間風速が観測されました。
強い雨風が予想されるピーク時間帯
今後も山間部を中心に強い雨が長時間降り続く予想で、局地的には降り始めからの雨量が1000mmに達するおそれがあります。土砂災害や河川の増水、氾濫などに厳重な警戒が必要です。

風も強く、四国や中国地方などで平均風速25m/s以上の暴風が予想されます。飛来物や停電等にも警戒が必要です。

また、台風の進む速度が遅いことから、今日15日(木)いっぱい影響が長引くことが予想されます。

既に飛行機の欠航や新幹線の運転見合わせなどが決まっていますが、今後も各交通機関に大きな影響が出ることが予想されます。お盆のUターンラッシュで移動を予定されている方が多い状況ですが、各社の提供する鉄道運行情報や高速道路の規制情報、飛行機の運航状況などを確認して、予定の調整を行うようにしてください。
» 交通機関への影響予測

北日本も大雨に警戒を

台風は今夜日本海に抜けたあと、温帯低気圧に変わりながら17日(土)にかけて北海道に近づく見込みです。

北海道の多いところでは100mmを超える大雨が予想されます。早めに雨への対策を済ませるようにしてください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風10号のクローサ(Krosa)は、カンボジアが提案した名称で「鶴」のことです。