死者・行方不明者の3割は河川
警察庁は夏期(7〜8月の2ヵ月間)の全国の水難事故の統計をとっています。それによると昨年(2018年)の発生件数は502件、水難者は595人、うち死者・行方不明者は242人でした。統計が残る1966年以降、発生件数・水難者ともに最少だった2014年(475件・576人)に次いで少なかったです。
事故が起こった場所別にみると、死者・行方不明者242人のうち海が146人(60.3%)ですが、河川が70人(28.9%)いました。年によっては4割を超えることもあります。川での水難事故は意外に多いのです。
事故が起こった場所別にみると、死者・行方不明者242人のうち海が146人(60.3%)ですが、河川が70人(28.9%)いました。年によっては4割を超えることもあります。川での水難事故は意外に多いのです。
もう1つ意外なのは用水路での事故です。昨年の死者・行方不明者は12人でしたが、20人に上った年もあります。よく知っている自宅近くの用水路でも事故は起こるのです。
油断が招く水難事故も
行為別の死者・行方不明者のデータも意外でした。水泳は39人(16.1%)ですが、水遊びは55人(22.7%)、魚とり・釣りは57人(23.6%)と水泳より多く、この2つで約半数に登るのです。水遊びや魚とり・釣りで、まさか水に飲まれたり流されるとは思わなかったでしょう。しかし、その油断が事故を招いたのです。
「その他」の内訳では、ボート遊び(2人)、シュノーケリング(14人)、スキューバダイビング(6人)、サーフィン(4人)といったマリンスポーツでも犠牲者が出ています。また、水難救助活動(10人)は溺れた人を助けようと飛び込んだのでしょうが、自らの安全を確保した上で救助活動を行う必要があります。
子ども(中学生以下)の死者・行方不明者は14人でしたが、行為別では水泳が4人、水遊びが8人(不明が2人)で、やはり水遊び中の事故が多いのです。
「その他」の内訳では、ボート遊び(2人)、シュノーケリング(14人)、スキューバダイビング(6人)、サーフィン(4人)といったマリンスポーツでも犠牲者が出ています。また、水難救助活動(10人)は溺れた人を助けようと飛び込んだのでしょうが、自らの安全を確保した上で救助活動を行う必要があります。
子ども(中学生以下)の死者・行方不明者は14人でしたが、行為別では水泳が4人、水遊びが8人(不明が2人)で、やはり水遊び中の事故が多いのです。
警察庁は「水難の防止対策」として、次の注意を呼びかけています。
▼【魚とり・釣り】は転落のおそれがある場所に近づかない。【水泳・水遊び】は水藻が繁茂している場所・水温の変化や水流の激しい場所・深みのある場所を事前に把握して近づかない。また、子どもを危険箇所に近づけない
▼子どもの水難事故防止のためには、【保護者等の付き添い】として、子ども1人では水遊びさせず、幼児や泳げない学童等には必ずライフジャケットを着用させ、その者を保護する責任のある者が付き添うなどして目を離さないようにする
海や川の危険は意外なところに潜んでいます。決して油断せず、無事に楽しい思い出を持ち帰ってください。
▼【魚とり・釣り】は転落のおそれがある場所に近づかない。【水泳・水遊び】は水藻が繁茂している場所・水温の変化や水流の激しい場所・深みのある場所を事前に把握して近づかない。また、子どもを危険箇所に近づけない
▼子どもの水難事故防止のためには、【保護者等の付き添い】として、子ども1人では水遊びさせず、幼児や泳げない学童等には必ずライフジャケットを着用させ、その者を保護する責任のある者が付き添うなどして目を離さないようにする
海や川の危険は意外なところに潜んでいます。決して油断せず、無事に楽しい思い出を持ち帰ってください。