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台風10号の進路、予想モデルで大きく異なる

2019/08/07 12:07 ウェザーニュース

7日(水)9時時点で、日本付近には9号・10号があり、お盆休みにかけて影響が懸念されています。

10号 最西で四国、最東で関東の東海上へ

台風10号 世界予想モデル

10号は、明日8日(木)には強い勢力、10日(土)には非常に強い勢力となって小笠原諸島にかなり近づきます。

ただし、その先の進路はまだ定まっておらず、気象庁による台風情報を見ると、12日(月)9時時点の予報円の「半径」は600kmとなっています。

予報円とは台風の中心が到達すると予想される範囲で、予報した時刻にこの円内に台風の中心が入る確率は70%とされています。週明け月曜日に予想される台風の中心位置は、最大で1000km以上のズレがあることになります。
(ちなみに東京から長崎までの直線距離が約960km)

世界各国の気象予想モデルを見てみると、最も西側のコースをたどった場合は四国の南の海上、最も東側のコースをたどった場合は関東の東海上に向かう予想となっています。
現時点で台風の進路がそれだけ不確実であるということが分かります。

10号の進路は太平洋高気圧が鍵

台風の進路に影響を与える要因の一つは太平洋高気圧です。
太平洋高気圧が強く張り出した場合は西側へ向かうか日本の南に停滞、太平洋高気圧が弱い場合はそのまま北上するか東側へ進むと見られます。

台風の進路によってお盆期間のスケジュールに影響が出る恐れもあるので、こまめに最新の情報を確認してください。

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9号 先島諸島から中国大陸へ

台風9号は沖縄・先島諸島に近づくと見られ、台風が大型のため長時間に渡って風雨の強い状況が続くと予想されます。
アメリカやヨーロッパなど世界各国の気象予想モデルを見ても、先島諸島付近を通り、その後は中国大陸へ向かうコースで揃っています。

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台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号のレキマー(Lekima)は、ベトナムが提案した名称で、卵黄のような黄色い実をもつ果物の名前が由来です。

台風10号のクローサ(Krosa)は、カンボジアが提案した名称で「鶴」です。