脳の血流量が減少する
「暑さで体温が上昇すると、体にこもった熱を外に逃がして体温を下げようと皮膚の血管が広がります。また、汗をかくために全身を流れる血液の量が減り、血圧が下がり、脳への血液量が減少します。そのため頭がボーッとして十分に働かなくなるのです」と語るのはウェザーニュース気象病顧問アドバイザーで愛知医科大学客員教授・中部大学教授の医師、佐藤純先生です。
頭がボーッとするだけでなく、全身を流れる血液が減るため、顔面から血の気が失せる、呼吸の回数が増える、脈が弱くなるといった症状も現れます。
頭がボーッとするだけでなく、全身を流れる血液が減るため、顔面から血の気が失せる、呼吸の回数が増える、脈が弱くなるといった症状も現れます。
頭がボーッとするのは熱中症の初期症状
「頭がボーッとしているのにそのまま放っておけば、手足や唇のしびれ、めまいや立ちくらみ、さらには一時的に失神するなど、より症状が重くなりかねません。頭がボーッとするのは熱中症の初期症状の可能性が高いので、その時点でクーラーが効いた屋内や木陰の風通しのよい場所に移動したり、水分を補給するといった対策を講じてほしいのです」(佐藤先生)
しかし、頭がボーッとしていると正常な判断ができないことがあります。
「その場合は周囲の人が気をつけてあげてください。顔から血の気が失せている、呼吸が荒い、口数が少なくなる、汗がダラダラ流れるといった症状があれば熱中症が疑われます」(佐藤先生)
意識がはっきりしていれば、クーラーが効いた屋内や木陰の風通しがよいところで横になってもらう、保冷剤や冷えたペットボトルなどのタオルやハンカチを巻いて太い血管が通る首筋や脇の下を冷やします。そして自力で飲めればスポーツドリンクや濃度0.1~0.2%の食塩水を飲んで水分を補給してもらいます。
頭がボーッとするのは熱中症の初期症状なのです。周りに手当てをしてくれる人がいれば回復するのですが、何もしなければ悪化するばかり。そうなる前に、自分自身でクーラーが効いた屋内や木陰の風通しのよい場所に移動し、水分を補給してください。
しかし、頭がボーッとしていると正常な判断ができないことがあります。
「その場合は周囲の人が気をつけてあげてください。顔から血の気が失せている、呼吸が荒い、口数が少なくなる、汗がダラダラ流れるといった症状があれば熱中症が疑われます」(佐藤先生)
意識がはっきりしていれば、クーラーが効いた屋内や木陰の風通しがよいところで横になってもらう、保冷剤や冷えたペットボトルなどのタオルやハンカチを巻いて太い血管が通る首筋や脇の下を冷やします。そして自力で飲めればスポーツドリンクや濃度0.1~0.2%の食塩水を飲んで水分を補給してもらいます。
頭がボーッとするのは熱中症の初期症状なのです。周りに手当てをしてくれる人がいれば回復するのですが、何もしなければ悪化するばかり。そうなる前に、自分自身でクーラーが効いた屋内や木陰の風通しのよい場所に移動し、水分を補給してください。