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台風9号の動きの鍵は新たな熱帯低気圧

2019/08/05 11:15 ウェザーニュース

台風9号(レキマー)は5日(月)9時現在、フィリピンの東の海上を西北西にゆっくりと進んでいます。
今後は発達しながら北西方向に進みますが、台風の中心が通ると予想される予報円が非常に大きく、進路の予測の幅が非常に広くなっていることが分かります。
▼台風9号 5日(月)9時現在
 存在地域   フィリピンの東
 移動     西北西 ゆっくり
 中心気圧   992 hPa
 最大風速   20 m/s
 最大瞬間風速 30 m/s
» ウェザーニュース 台風情報

今後の進路のポイントになるのが、台風9号のさらに東でまとまりつつある雲の塊です。

熱帯低気圧が台風9号の進路に影響

この雲は今夜までに熱帯低気圧となる見込みで、その後は発達を示唆するシミュレーションの結果が多く見られています。

台風9号と発生が予想される熱帯低気圧が相互に動きに影響を与えるため、進路の予測が難しくなっているのです。

日本に近づく可能性も残る

現段階では南西諸島付近から台湾方面に進む可能性が最も高いと見られるものの、東よりの進路を通って日本に近づく可能性も残っていますので、今後の最新情報にご注意ください。

台風の名前

台風の名前は、国際機関「台風委員会」の加盟国などが提案した名称があらかじめ140個用意されていて、発生順につけられます。

台風9号のレキマー(Lekima)は、ベトナムが提案した名称で、卵黄のような黄色い実をもつ果物の名前が由来です。

参考資料など

衛星雲画像(情報通信研究機構(NICT)より)