facebook line twitter mail

夏はビールの保存にご用心! ビール瓶に色がついている理由

2019/08/08 06:24 ウェザーニュース

今年は遅くなりましたが、やっと本格的な夏がやってきました。こうなると、ゴク、ゴク、ゴクッと、飲みたくなるのが、キンキンに冷えたビールです。おいしいビールを飲むために、ぜひ気をつけてほしいことがあります。それは日光と暑さに対する対策です。

瓶ビールを1時間、日光に当てただけで、ビールは劣化する

店頭に並んでいるビールを見ると、多くのビール瓶には色がついていますね。それもほとんど茶色か緑色、なかには、黒っぽい色もあります。どうして、それらの色のビール瓶が多いのでしょうか。

ビールに直射日光が当たると風味が落ちてしまうため、それを防ぐために瓶に色をつけているのです。特に黒っぽい色や茶色、緑色の瓶は日光を遮断する効果が期待できます。

とはいえ、色つきの瓶であっても、日光を100%遮断できるわけではありません。

試しに、瓶ビールを1時間ほど日の当たるところに置いて、飲んでみると、味が明らかに変化したことがわかります。日光臭という独特のにおいがついて、風味が落ちてしまうのです。ホップに由来する苦味成分の一部が日光によって変化するためです。

もちろん、こうした“実験”をしてビールを飲まないでくださいね。

自動車でのビールの買い出しで注意すべきこと

ビールにとっては、日光だけでなく、熱も大敵です。特に車の中は熱がこもりやすいため、車の中にビールを放置することは避けてください。瓶ビールであっても、缶ビールであっても、車内への放置は禁物です。

缶ビールには「直射日光のあたる車内等高温になる場所に長時間置かないでください」などと、瓶ビールには「日なたに長時間置かないでください」などと書かれています。

夏の暑い時季には、車でビールを買い出しに行く人も多いでしょうが、その際は冷房をかけて車内の気温を下げたり、ビールに日光が当たらないようにしたりするなどの対策が必要でしょう。

ビールをおいしく味わうために「ビールは冷暗所に保存する」ことをぜひ実行してください。

参考資料など

取材協力/サントリーホールディングス(株) 広報部