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札幌:寝苦しい熱帯夜に

2019/07/30 07:28 ウェザーニュース

北海道・札幌市では、昨夜から気温が下がらず寝苦しい夜になりました。日付が変わってからの最低気温は27.4℃で、夜間の最低気温が25℃以上の熱帯夜になっています。

原因は昨日の暑さとフェーン現象

昨日は30℃を超える暑さとなった札幌ですが、その暖かい空気が地表に残り、さらにフェーン現象が発生したため、夜間も気温が下がらなかったと考えられます。

フェーン現象とは、気流が山脈を越える際に湿度が低下して乾燥した高温の空気となり、山脈の反対側のふもとで乾燥した高温をもたらす現象を言います。

札幌の場合、手稲山や無意根山、恵庭岳などの高い山が西〜南にあり、夜間の南風によるフェーン現象が発生したものと見られます。

7月としては初のケースか

札幌で最低気温が25℃を下回らなかったケースは、1981年8月2日と1985年8月9日の過去2回しかありません。

もし、今日の最低気温が25℃以上になれば34年ぶり、7月では初めてのケースになります。

今日の札幌の予想最高気温は32℃で、昼間はうだるような厳しい暑さになります。こまめに水分を摂って熱中症対策を万全にしてください。夜でも暑さを感じたらためらわずに冷房を利用してください。
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