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台風6号によるフェーン現象 新潟県で37.2℃の猛暑に

2019/07/27 14:34 ウェザーニュース

今日27日(土)は台風6号が三重県南部に上陸し、東海地方を通過しています。

台風周辺を吹く風が山越えとなりフェーン現象が発生した北陸は35℃を超えた所が多く、一部では体温並みの猛烈な暑さになりました。

14時までの最高気温は新潟県中条で37.2℃を観測。上越市高田や三条なども35℃以上の猛暑日です。
また、台風の影響がほとんどない九州や中四国も暑さが厳しく、山口県広瀬で35.4℃、大分県犬飼で35.8℃まで上昇しています。

関東は雨が降ったり日差しが届いたりの変わりやすい天気で、東京の最高気温は31.4℃と4日連続の真夏日。全国で猛暑日となったのは12地点、真夏日は522地点に達しました。

台風の影響が大きく、雨が降った東海や近畿はあまり気温が上がらず、大阪は28.2℃、名古屋は26.5℃止まり。真夏日にならなかったのは大阪が7日ぶり、名古屋は5日ぶりです。

台風後は近畿や東海も猛暑注意

台風6号は今日中に熱帯低気圧へと変わり、明日28日(日)は日本の東へと離れます。
近畿や東海で真夏日が復活し、全国の広い範囲で厳しい暑さとなりそうです。

フェーン現象とは

フェーン現象とは、気流が山脈を越える際に、湿度が低下して乾燥した高温の空気となり、山脈の反対側のふもとで乾燥した高温をもたらす現象。

今日は、台風の東側の湿った強い南風が中部地方の山を越えるため、山の風下側となる日本海側・北陸で乾燥した高温となっています。

フェーンを漢字で「風炎」とあてることがありますが、今日の暑さは文字通りの“炎暑”と言って良さそうです。