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夏の絶頂期の合図 二十四節気【大暑】七十二候【桐始結花】

2019/07/23 05:01 ウェザーニュース

今週、梅雨明けの地域がぐぐっと増えてこれから本格的な暑さがやってきそうな今年の7月。

今日から暦の上でも一年で一番暑い期間【大暑】が始まります。

そんな【大暑】の初候は【桐始結花(きりはじめてはなむすぶ)】です。

そもそも大暑とは?

夏バテ気味のにゃんこ
大暑とは夏至の後、約30日で夏の暑さが頂上に達する夏の盛りのころを意味しています。
例年であれば、実際に暑さがピークに達するのは、多くの地方で8月上旬。大暑から次の二十四節気である立秋(8/7)までの間が、夏の絶頂期となります。

暑い夏を乗り越えよう

音色で暑さが和らぐ

この夏の暑さを和らげるための生活の知恵として、風鈴が上げられます。
軒先につるされた風鈴は、風が吹くたびに「チリリーン」または「チリチリン」などと軽やかな音色を奏で、まるで涼しさを運んでくるようです。

七十二候の桐はどっち?

桐始結花とは、桐の花が実を結び始める時期を表します。
しかし、紫色の桐の花は開花時期が5月から6月頃とされています。

時期が少しずれていますね?!
そこで持ちあがったもう一つの説が青桐(あおぎり)、別名:梧桐(ごとう)です。

青桐は6月から7月に花を咲かせます。
白くて軽い材が桐に似ており、木の幹が青いことからその名がついたと言われています。ただ、青桐は桐の仲間というわけではなく、別の植物のようです。

桐は貴重な木

桐は伝統的に神聖な木とされてきました。足利尊氏や豊臣秀吉などの天下人が好んで用いたため、政権担当者の紋章という認識が広がり、現代では内閣総理大臣の紋章に起用されています。
もう少し身近なところでいうと、五百円玉の表にも描かれています。

また、伝説の鳥「鳳凰」が住む場所であり、古代中国では幸運の樹とも言われていたようです。
他にも農耕生活に豊穣をもたらすとされ、大切に扱われていました。

二十四節気と七十二候

1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を「二十四節気」といいます。
そしてこれをさらに初候、次候、末候の5日ずつにわけて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候です。

二十四節気と七十二候は、その日だけではなく、次の節気または次の候までの期間も指しています。

参考資料など

【参照・参考元】
小石川植物園の樹木-植物名の由来−「アオギリ」http://www.geocities.jp/kbg_tree/frame-aogiri.html