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五島・対馬で記録的な大雨 夕方以降は長崎県本土や広島なども大雨警戒

2019/07/20 12:33 ウェザーニュース

長崎県の五島列島や対馬では、昨日7月19日(金)夜から断続的に激しい雨が降っていて、20日(土)正午現在、五島市、新上五島町、西海市(江島、平島)、小値賀町、佐世保市(宇久地域)、対馬市には大雨特別警報が発表されています。

長崎県小値賀町のアメダスでは、短期的な大雨の目安とされる3時間降水量と、長時間の大雨の目安となる48時間降水量がともに、観測史上1位の値を更新しています。

長崎県の設置した雨量計の観測などでは、多い所では既に24時間で400mm以上の雨量を観測していて、何らかの災害がすでに発生している可能性が高い状況です。最大級の警戒をしてください。

夕方には長崎県本土でも強雨のおそれ

衛星画像 NICT-情報通信研究機構提供
台風5号の周囲をまわる湿った空気と、太平洋高気圧の周囲をまわる湿った空気が合流し、五島列島や対馬付近で収束帯を形成しています。この活発な雨雲の帯は今日20日(土)夕方にかけてこの付近にかかり続け、五島列島や対馬に断続的に激しい雨を降らせる見込みです。

また、屋久島の西には特に発達した積乱雲があり、北東に進んでいます。この雲は今日20日(土)夕方に、五島列島から長崎県本土付近に達する可能性があり、長崎本土でも激しい雨が降るおそれがあります。

低地の浸水や河川の増水・氾濫、地盤が緩むことでの土砂災害等の危険性が高まります。雨雲レーダーなどで雨雲の動向に注意し、早めに安全な場所へ避難するようにしてください。

深夜以降、広島なども大雨に警戒

さらに、今日20日(土)深夜から明日21日(日)にかけては、九州北部や中国地方でも激しい雨が降るおそれがあります。特に広島県や山口県では活発な雨雲がかかり続ける大雨となるおそれもあります。

台風から離れていても油断をせず、随時最新の気象情報や避難情報を確認するよう心がけてください。
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