自分たちの手で宇宙をたぐり寄せる
「私が子どもの頃は米国のスペースシャトルが打ち上げられ、私たちもそのうち宇宙旅行に行けるのではないかと思っていました。しかし、いつまでたっても宇宙は近くならない。それなら自分たちの手で宇宙をたぐり寄せようというのが、この事業を始めた動機です」と堀江氏は語っています。
堀江氏がインターステラテクノロジズ社を立ち上げて6年。決して順風満帆とはいかず、MOMO初号機と2号機の打ち上げ失敗も経験しました。
「昨年のMOMO2号機の失敗は、炎上する映像が派手だったため海外のニュースでも報道されました。しかし、技術的には機体が地上に残っていたおかげで原因究明が早期から進み、原因の特定、改善策の実施まで速やかに正確に行うことができました。その経験が3号機の打上げ成功につながったと思います」(小林さん)
「昨年のMOMO2号機の失敗は、炎上する映像が派手だったため海外のニュースでも報道されました。しかし、技術的には機体が地上に残っていたおかげで原因究明が早期から進み、原因の特定、改善策の実施まで速やかに正確に行うことができました。その経験が3号機の打上げ成功につながったと思います」(小林さん)
宇宙ビジネスの成算
民間ロケット事業を手がける先には、ビジネスとして宇宙産業を考えていると思いますが、成算はいかがでしょう。
「当社は安価・高頻度で宇宙へのアクセスを実現するため、小型ロケットの開発・打上げを行っています。現在打上げを予定している人工衛星は多いのに、それを載せるロケットが少ないため、それが宇宙産業のボトルネックになっています。それを解消するためにロケットの打上げをビジネスチャンスにしようとしているのです」(小林さん)
「当社は安価・高頻度で宇宙へのアクセスを実現するため、小型ロケットの開発・打上げを行っています。現在打上げを予定している人工衛星は多いのに、それを載せるロケットが少ないため、それが宇宙産業のボトルネックになっています。それを解消するためにロケットの打上げをビジネスチャンスにしようとしているのです」(小林さん)
人工衛星打ち上げ用ロケットは4年後
観測ロケット「MOMO」のほか、小型衛星を軌道に投入できるロケット「ZERO」の開発にも取り組んでいます。
「人工衛星打ち上げ用のロケットZEROを2023年に打ち上げる予定です、現在はエンジン等コンポーネントごとの開発を進めています。小型衛星の打上げ需要は今後10年間で200~300機程度になると見込んでいます。打上げには射場の整備や資金調達等さまざまなハードルがありますが、1つずつ着実にクリアしていく予定です」(小林さん)
「人工衛星打ち上げ用のロケットZEROを2023年に打ち上げる予定です、現在はエンジン等コンポーネントごとの開発を進めています。小型衛星の打上げ需要は今後10年間で200~300機程度になると見込んでいます。打上げには射場の整備や資金調達等さまざまなハードルがありますが、1つずつ着実にクリアしていく予定です」(小林さん)
3機の紙飛行機が宇宙を舞う
7月13日に打ち上げるMOMO4号機は、5月に打ち上げたMOMO3号機と同じスペックですが、新しく試みることがあるそうです。
「高度100km以上から3機の紙飛行機を宇宙空間に放出します。紙飛行機の大きさは幅10cm、長さ15cm程度で、放出の瞬間はカメラで撮影します。紙飛行機にGPSを付けていないので追いきれませんが、クラウドファンディングで支援いただいたすべての方のお名前を記載しています。自分の名前が書かれた紙飛行機が宇宙を飛ぶ夢とロマンのあるプロジェクトだと思いませんか」(小林さん)
「高度100km以上から3機の紙飛行機を宇宙空間に放出します。紙飛行機の大きさは幅10cm、長さ15cm程度で、放出の瞬間はカメラで撮影します。紙飛行機にGPSを付けていないので追いきれませんが、クラウドファンディングで支援いただいたすべての方のお名前を記載しています。自分の名前が書かれた紙飛行機が宇宙を飛ぶ夢とロマンのあるプロジェクトだと思いませんか」(小林さん)
ちなみに、「MOMO」とは数字の「百(もも)」で、高度100km以上の宇宙圏を目指そうと名付けられました。
ロケットの打ち上げは、(1)地上・高層とも風が弱く、(2)霧などで視程が悪くなく、(3)雷雨がないことがベストです。当日の好天を祈りましょう。
» 打ち上げ場所の天気
ロケットの打ち上げは、(1)地上・高層とも風が弱く、(2)霧などで視程が悪くなく、(3)雷雨がないことがベストです。当日の好天を祈りましょう。
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