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【九州大雨】厳重警戒続く 夕方以降は激しい雨のエリアが拡大

2019/07/03 15:38 ウェザーニュース

活発な梅雨前線の影響で、九州は南部を中心に非常に激しい雨が降り続いています。

6月28日(金)の降り始めからの雨量は、今日3日(水)14時過ぎに宮崎県えびの高原で1000mmを超え、鹿児島県薩摩川内市・八重山でも14時までに748.5mmに達するなど、広い範囲で500mm以上の大雨に見舞われています。

九州は今夜遅くにかけて雨が強まる

雨の予想(今日3日(水)19時~20時)
九州は特に今夜遅くにかけて雨の強まるおそれがあり、大規模な土砂災害や河川の氾濫などに厳重な警戒が必要です。

また、強い雨の範囲は九州以外の西日本や東日本にも広がってきます。
夕方以降は四国、今夜遅くから明日4日(木)にかけては近畿や東海、北陸でも雨が強まる見込みです。

明日4日(木)夕方にかけさらに200mmを超える大雨に

予想降水量 4日(木)18時までの24時間
3日(水)夕方から4日(木)夕方にかけての24時間で、九州から東海にかけての太平洋側の広い範囲で100mmを超える雨が予想されています。
特に九州南部ではさらに200mm、紀伊半島や東海の一部でも200mm前後の大雨となる見込みです。

<予想される24時間雨量(4日18時まで)>
 九州南部 200mm
 九州北部 100mm
 四国 150mm
 近畿(特に南部) 200mm以上
 東海(特に静岡県) 200mm以上

1時間に50mmを超えるような非常に激しい雨の降るところがありますので、土砂災害や河川の増水・氾濫、道路冠水などに警戒が必要です。関東でも4日(木)昼過ぎを中心に1時間30mm以上の激しい雨の降るところがあるので注意をしてください。

すでに土砂災害の危険性はかなり高い

土の中にしみ込んでいる雨の量/土砂災害警戒情報の警戒対象地域
4日(木)夜頃からは雨がいったんは小康状態となるものの、週末にかけて梅雨前線は本州の南岸付近に停滞するため、油断の出来ない状況が続きます。

これまでに降った雨により、土壌には多量の水分が含まれていて、普段よりも地盤が緩んでいる状況です。
土砂災害が発生する危険性が高まっているので、避難をする場合はできるだけ明るい時間帯に済ませる必要があります。

また、猛烈な雨により河川が増水、氾濫したり、大規模な道路冠水が発生すると、移動が困難になりますので、周囲の状況をしっかりと確認して、避難を行うようにしてください。

避難情報などの確認を

<今後の注意事項>・避難は明るいうちに 自治体の情報に注意を
・崖に近い家では、斜面と反対の部屋か、なるべく上の階で過ごす
・田んぼや川の様子を見に行くのは絶対に控えて

気象台が発表する土砂災害警戒情報や、市町村の発表する避難勧告等に留意し、川や急な斜面などには近づかないようにしてください。

また避難の際は、近所の方とも声を掛け合って、できるだけ一人での行動は控えたり、知人とも連絡を取り合いながら移動をするように心がけてください。
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