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7月の天体イベント 月と惑星の接近や流星群など盛りだくさん!

2019/06/30 16:12 ウェザーニュース

2019年7月は、月と惑星の接近や流星群など多くの天体イベントを楽しめます。
>>2019年の天体イベント

月と火星と水星が接近

4日(木)19時31分頃 西の空(東京)
4日(木)の夕方、西北西の低空で細い月と火星が大接近して見えます。また、水星も近くにあり、双眼鏡の視野内に「月・火・水」が全部収まることになる、珍しいタイミングです。

日の入り30分後の高度が10度未満とかなり低く、水星の明るさが1.5等、火星が1.8等と暗いため、高度と明るさの両面で観察は難しいですが、これほどの集合は珍しいのでぜひ眺めてみてください。

火星は今後、太陽に近づいて見えなくなります。8月29日(木)に地球から最も遠ざかりますが、10月下旬から11月上旬ごろから明け方の東の空に見えるようになります。

7月7日は七夕

7日(日)19時55分頃 東の空(東京)
7日(日)は七夕。伝説では年に一度、おりひめ星とひこ星が天の川を渡って会うことのできる、特別な日です。

短冊に願い事を書いたら、空を見上げてみてください。

月と木星が接近

13日(土)19時58分頃 南の空(東京)
13日(土)の夕方から翌14日(日)の未明、月と木星が接近して見えます。この時期は明るく輝いて見えるため、見つけやすい状態。ぜひ木星を探してみてください。

次回の接近は8月9日(金)です。

月と土星が接近

16日(火)19時57分頃 南東の空(東京)
7月16日(火)の夕方から17日(水)の明け方にかけて、満月と土星が接近して見えます。

土星は10日(水)に衝となったばかりで一晩中見えるので、とても見やすい時期なので、ぜひ観察してみてください。次回の接近は8月12日(月)から13日(火)です。

西日本で部分月食

17日(水) 南西の空(那覇)
7月17日(水)の明け方、月が地球の影に隠される部分月食が起こり、中国・四国地方より西の地域で見られます。

月が欠け始める部分食の始まりは5時1分、月が最も大きく欠けるのはのは6時31分です。部分食が終わるのは8時0分ですが、この時刻より前に日本では月没を迎えるので、月は欠けた状態で沈んでいくことになります。

月の高度がかなり低く、夜明けが迫って空が明るいため、観察はやや難しいかもしれません。西南西方向の見晴らしが良いところで、注意深く見てみてください。

みずがめ座δ流星群が極大

みずがめ座δ流星群は7月中旬から8月中旬頃に活動する流星群で、30日(火)頃に極大を迎えます。活動のピークはなだらかなので、観測には30日前後の晴れている日がおすすめです。

ほぼ一晩中観察できますが、放射点が少し高くなる23時頃から好条件となります。

この流星群単体で期待できる流星数は1時間に3〜5個とそれほど大きな期待はできませんが、この時期はやぎ座α流星群のほか、ペルセウス座流星群も活動期に入っているため、しばらく夜空を眺めていると、流星群に属さない散在流星もあわせて、いくつかの流れ星を見ることはできそうです。

7月の満月はバックムーン

今月の満月は7月17日(水)6時38分頃に満月を迎えます。

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。7月は雄ジカ(=バック)のツノが生え変わる時期であることから、この名前がつけられたと言われています。

参考資料など

『天文年鑑(2019)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/