facebook line twitter mail

ゴキブリの北限はどこ!? 北海道のゴキブリ事情

2019/06/27 11:29 ウェザーニュース

北海道民はゴキブリを知らないため、内地に渡って初めて目にすると、「ものすごい勢いで走るカブトムシを見た」と驚いたり、素手で捕まえてしげしげと観察したという話を聞くことがあります。

しかし、最近は津軽海峡を越えて定住したゴキブリも少なくないようです。

北海道でも22%が「ゴキブリを見た」

ウェザーニュースが、「あなたがお住まいの道県でゴキブリを見たことがありますか?」というアンケート調査を北海道・東北地方限定で行いました(6月24〜25日実施、704人回答)。
北の地域ほど見たことがあるという人が少なくなります。そして、「ゴキブリがいない」と言われていた北海道では「住宅で」(4%)と「商業施設・飲食店などで」(18%)と合わせて22%が目撃していました。目撃者のコメントを読むと、大半が小型のチャバネゴキブリでした。

回答者の北限を見ると、「商業施設・飲食店」では紋別郡湧別(ゆうべつ)町、「自宅」では北見市でした。寒さにもめげず、かなり北のエリアまでゴキブリは定住しているようです。
「以前はゴキブリの北限は東北までだと言われておりましたが、近年では繁華街などを中心に北海道でも見られるようになっております。ビルの増設や温暖化によって分布を広げており、本州と同じようにチャバネゴキブリ、クロゴキブリのほか、本来暖かい場所を好むワモンゴキブリも見られるようになっているようです」と語るのは、ゴキブリの生態に詳しいアース製薬・虫ケア用品ブランドマネージャーの北口明宏さんです。

1991年には定住が進んでいた

北海道でゴキブリが目撃されるようになったのはいつからでしょうか。

「1991年の報告ですでに、札幌などの断熱効果が高い建物の一部(飲食店・商業施設など)ではチャバネゴキブリが見られていると報告されています。おそらくその頃には定住が進み、商業ビルや民家に分布を広げていったと思われます。ただし、屋外での越冬は厳しく、生息場所も限られ、遭遇率は低いようです」(北口さん)

なお、学術報告のレベルですが、日本固有種のヤマトゴキブリはもっと古くから棲み着いていたという報告があると北口さんが付け加えます。

北海道へも商品を出荷

北海道にゴキブリが定住するようになれば、ゴキブリ用殺虫剤のニーズが生まれます。アース製薬はいつから商品の出荷を始めたのでしょうか。

「アース製薬では、他の全国の地域と同様に北海道にもゴキブリ用殺虫剤は昔から出荷をしています。北海道だけ最近になって商品を出荷しているわけではありません。他の地域と同様に、毒餌剤(どくえざい)タイプ、エアゾールタイプ、捕獲タイプが人気です」(北口さん)

北海道で35℃以上の猛暑日を記録するなど地球温暖化の影響はゴキブリの分布を拡大することにもつながっているようです。