あせもはなぜできる?
「今年は5月に急に暑くなり、6月に入り蒸し蒸しする日が続いて、あせもで来院する患者さんがけっこういらっしゃいます」と野村先生は言います。
あせもは皮膚炎のひとつで、かゆみをともなう赤みのあるブツブツが特徴です。大量の汗で汗の通り道である汗腺が塞がれると、かいた汗が皮膚の内側に溜まり、刺激で炎症を起こしてしまうのです。
「あせもは、首やひじの内側、膝の裏側など、汗をかきやすくて汗がたまりやすい部位によくできます。手のひらや足の裏に汗づまりで小さな水泡ができるのも、汗疱(かんぽう)といってあせもの一種です。
あせもは皮膚炎のひとつで、かゆみをともなう赤みのあるブツブツが特徴です。大量の汗で汗の通り道である汗腺が塞がれると、かいた汗が皮膚の内側に溜まり、刺激で炎症を起こしてしまうのです。
「あせもは、首やひじの内側、膝の裏側など、汗をかきやすくて汗がたまりやすい部位によくできます。手のひらや足の裏に汗づまりで小さな水泡ができるのも、汗疱(かんぽう)といってあせもの一種です。
小さな子どもにあせもが多いのは、汗腺の数に理由があります。人の汗腺の数は子どもの頃に決まり、大人になっても変わりません。体の小さな子どもは汗腺の密度が高く、汗をかく量も多いのです。
ただし、大人でも高齢者でも、年齢は問わずあせもになります。今年は、まだ汗をかき慣れていないうちに暑くなったため、あせもになる人が多いのでしょう。気温差が激しいときや湿度の高い日が続いたときにも、あせも患者さんは増えます」(野村先生)
ただし、大人でも高齢者でも、年齢は問わずあせもになります。今年は、まだ汗をかき慣れていないうちに暑くなったため、あせもになる人が多いのでしょう。気温差が激しいときや湿度の高い日が続いたときにも、あせも患者さんは増えます」(野村先生)
あせもの治療と予防
あせもは、ひどくなるとかゆみで眠れなくなったり、かいて皮膚を傷つけてしまうこともあります。
「初期ならば、市販のあせも薬で治ります。なかなか治らなかったり、ぐじゅぐじゅと形が崩れて湿っているようなら、病院を受診しましょう。とびひになったり、ほかの皮膚の病気の場合もありますので、きちんとした治療が必要です」(野村先生)
衣類は吸湿性の高い素材を選ぶ、室温を適切に保つ、風通しをよくするなども大切です。
「汗をかくことで体温調節ができたり、汗の中には肌の潤い成分も含まれているなど、汗そのものはよいものです。
ただし、汗をそのままにしていると雑菌が増えやすくなったりして、かゆみの原因となることもあります。汗をかいたら濡れタオルで優しくふき、汗で濡れた衣類は交換しましょう。水分補給も忘れずに。
寝るときは、濡れタオルとうちわを枕元に置いておき、汗をかいたらサッとふいて、うちわで扇ぐと快適になります。寝具やパジャマは、汗を吸ってくれる綿や絹素材などがあせも対策になります。汗を吸わない素材はあせもになりやすくなるため注意が必要です」(野村先生)
これから、ますます汗をかきそうな暑さがやってきます。しっかり予防して、あせも知らずの夏を過ごしたいものです。
「初期ならば、市販のあせも薬で治ります。なかなか治らなかったり、ぐじゅぐじゅと形が崩れて湿っているようなら、病院を受診しましょう。とびひになったり、ほかの皮膚の病気の場合もありますので、きちんとした治療が必要です」(野村先生)
衣類は吸湿性の高い素材を選ぶ、室温を適切に保つ、風通しをよくするなども大切です。
「汗をかくことで体温調節ができたり、汗の中には肌の潤い成分も含まれているなど、汗そのものはよいものです。
ただし、汗をそのままにしていると雑菌が増えやすくなったりして、かゆみの原因となることもあります。汗をかいたら濡れタオルで優しくふき、汗で濡れた衣類は交換しましょう。水分補給も忘れずに。
寝るときは、濡れタオルとうちわを枕元に置いておき、汗をかいたらサッとふいて、うちわで扇ぐと快適になります。寝具やパジャマは、汗を吸ってくれる綿や絹素材などがあせも対策になります。汗を吸わない素材はあせもになりやすくなるため注意が必要です」(野村先生)
これから、ますます汗をかきそうな暑さがやってきます。しっかり予防して、あせも知らずの夏を過ごしたいものです。