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雨の日のタクシー、売り上げはどれぐらいアップする?

2019/06/20 05:48 ウェザーニュース

関東など各地で梅雨に入り雨の日が多くなってきました。雨が降ると外を歩くのが億劫になり、ついタクシーを利用してしまう人も多いのではないでしょうか?

ウェザーニュースで「タクシーを利用したくなる気象状況は?」という調査を実施したところ、6割の人が雨の日にタクシーを利用したくなるようです(2019年6月16〜17日実施、8704人回答)。
回答者からは「足元、洋服まで濡れる程の風雨の時」「傘をさしていても、濡れてしまうような天気の時」「土砂降りで足元が悪い時」といったコメントがありました。雨だけでなく風も強い時は、よりタクシーを使いたくなる人が多いようですね。

雨の日ほど利用者が増えるということは、当然タクシーは売り上げがアップするのでしょう。どれぐらいアップするのでしょうか?

売上は晴れた日の3〜4割増

「1日中雨が降り続くと、ドライバーは常にお客様を乗せている状態になり、実車率(走行距離に対してお客様が乗車している距離の割合)が飛躍的にアップします。

売上は個人差もあり一概に言えませんが、晴れの日に比べて3割から4割増しと思われます」と言うのは、東京最大手のタクシー・ハイヤー会社、日本交通広報担当の野村貴史課長です。

雨の日のタクシーは、出勤時に自宅から駅まで乗ったり、夜は食事帰りに自宅まで乗ったりと、ふだんは歩きや電車で移動する人が乗ることが多いと言います。

タクシーをつかまえる裏ワザは?

雨の日は街を走る空車のタクシーが少なくなるため、タクシーを捕まえるのが難しくなります。

「私がお勧めするのは、全国レベルのタクシー配車アプリ『JapanTaxi(ジャパンタクシー)』です。登録すれば、スマホでタクシーの手配や予約からタクシー料金の支払いまでできます。お客様の位置がGPSで表示されタクシーがお迎えに参りますから、わざわざ大通りに出てタクシーを拾ったり、駅前のタクシー乗り場に並ぶ必要もありません」(野村課長)

なお「JapanTaxi」でタクシーを呼ぶと、タクシー会社によっては迎車料金がかかります。また、雨の日はタクシー配車アプリの利用も2倍以上に増えるので、「空車が見つかりにくい」ことがありますが、人を介さずに車を探すので、電話よりは見つかるチャンスは増えるとのこと。店内などで雨宿りしながら待つことができるメリットは大きいと言います。

裏ワザとしては、繁華街から郊外に帰宅する場合、繁華街に向かってくるタクシーを“迎え撃つ”という手があります。繁華街に向かう空車が多いからです。日頃から待ちやすい場所を決めておくといいでしょう。

雨だけでなく、35℃を超すような夏の猛暑日や、冬に厳しく冷え込んだ日なども、タクシー利用の需要が高まるそうです。タクシーにとっては、少々厳しいぐらいのお天気のほうが売り上げアップにつながりそうですね。