昔は髪の毛が湿度計として使われていた!?
雨の日、髪の毛がまとまらないのは自然の摂理。18世紀ヨーロッパでは髪の毛は湿度計として使われており、新田次郎の『毛髪湿度計』という小説のモチーフにもなっています。湿度で変化する髪の毛を湿度計に利用していたのです。
髪には、水に濡れると結合が切れて形を変える「水素結合」と、パーマのような化学反応でしか形を変えられない「化学結合」があり、この2つのバランスで髪質は決まるそうです。
髪には、水に濡れると結合が切れて形を変える「水素結合」と、パーマのような化学反応でしか形を変えられない「化学結合」があり、この2つのバランスで髪質は決まるそうです。
髪が湿気を吸収し、水分量が増えると、水素結合が切れて、形が安定しなくなります。その結果、乱れた状態のまま新たな水素結合ができて、髪がまとまらなくなってしまうのです。
ダメージケアが肝心
髪の毛は外側から「キューティクル」「コルテックス」「メデュラ」の3層から成り立っています。いわゆるダメージヘア(キューティクルが剥がれ、髪が傷ついた状態)になると、内側のコルテックスに水分が吸収されやすくなり、雨の日は髪の毛が膨れがちになります。
乱れる髪の毛対策には、キューティクルの補修が大切です。専用のトリートメントを使うなどの対策で、髪へのダメージを減らしましょう。
乱れる髪の毛対策には、キューティクルの補修が大切です。専用のトリートメントを使うなどの対策で、髪へのダメージを減らしましょう。
正しいドライヤーの当て方は?
お風呂上がりのドライヤーの当て方を工夫するだけで、ダメージヘアの改善に繋がります。
乾かす時は、髪の根元にドライヤーの風を入れるように指の腹を頭皮に当てて小刻みに動かしながら乾かします。その後、根元から毛先方向に指やブラシで毛流れを揃えるようにするとキレイに仕上がります。
乾かす時は、髪の根元にドライヤーの風を入れるように指の腹を頭皮に当てて小刻みに動かしながら乾かします。その後、根元から毛先方向に指やブラシで毛流れを揃えるようにするとキレイに仕上がります。
ドライヤーの最後に“冷風”がポイント
また、ドライヤーの最後に髪が冷たくなるまで冷風を当てるという一手間を加えるだけで、仕上がりは大きく変わります。
ドライヤーの熱で温まった髪は、冷めるときに空気中の水分を吸収してしまうのですが、冷風で冷ましておけば、水分吸収を抑えることができて、髪型が崩れにくくなるそうです。さらにキューティクルを引き締めるため、湿気のみならず空気の汚れに対しても強くなるんだとか。
くせ毛と上手に付き合うためにも、日頃からのドライヤー活用法として、実践してみてください。
ドライヤーの熱で温まった髪は、冷めるときに空気中の水分を吸収してしまうのですが、冷風で冷ましておけば、水分吸収を抑えることができて、髪型が崩れにくくなるそうです。さらにキューティクルを引き締めるため、湿気のみならず空気の汚れに対しても強くなるんだとか。
くせ毛と上手に付き合うためにも、日頃からのドライヤー活用法として、実践してみてください。
参考資料など
花王ヘアケアサイト(https://www.kao.com/jp/haircare/hair/)、SHISEIDO ビノラボ(http://www.shiseidogroup.jp/binolab/)、『女っぽさを作る美髪ケアの基本』(田所幸子著、幻冬舎)