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健康状態は昨年並~悪化傾向

全国4500本の桜を診断!桜健康診断2019

2019/06/18 21:00 ウェザーニュース

桜の健康状態を詳しく見るため、「樹形」、「花数」、「幹の状態」、「樹皮の状態」の4項目に注目してみました。

「樹形」に注目

「自然樹形を保っている」が過去最低に

「樹形(樹の立ち姿)は?」と質問し、“自然樹形を保っている” “自然樹形に近い” “樹形が崩れてきている” “自然樹形がほとんど崩れてる”の4項目から回答。全国の皆さんの回答を集計しました。
“自然樹形を保っている”の項目に注目すると、2011年から年々減少傾向にあり、今年は46%と過去9年で一番少ない割合になりました。

「花数」に注目

“5個以上”の割合がやや減少

「花の数は?」と質問し、“5個以上” “3~4個” “2個””1個”の4項目から回答。その結果、昨年より”5個以上”の割合が30%と減少し、2013年に次ぐ健康状態の悪さとなりました。

「幹の状態」に注目

昨年から変わらず過半数が不健康

「幹の状態は?」と質問し、“穴や切られたアト、窪みは無い” “穴や切られたアト、窪みなどが少しある” “穴や切られたアト、窪みなどがかなり目立ち、もしくはキノコが生えている” “大きく切られたり、もしくはキノコが生えている”の4項目から回答。その結果、穴や切られたアト、窪み、キノコなど、不健康な状態の回答が、4年続けて5割を超えました。
健康そうに見える幹でも、キノコが生えているものは中が腐っている可能性があり、専門家による診断が必要になります。

「樹皮の状態」に注目

不健康な状態の回答が2割超え

 「樹皮の状態は?」と質問し、“生き生きしていて光沢がある/盛り上がるような部分があり、縦に割れている” “傷などほとんどない” “苔などが残っていたり、樹皮がはがれてカサカサしている” “苔に覆われた部分が多い。または、樹皮の損傷が激しい” の4項目から回答いただきました。その結果、“苔などが残っていたり、樹皮がはがれてカサカサしている”と“苔に覆われた部分が多い。または、樹皮の損傷が激しい”の合計が 、4年続けて2割を超えました。苔はあまり害にならないと思われますが、樹皮がはがれてカサカサしていたり、損傷が激しい場合、土の中の通気性が悪く、桜の生長が止まっている可能性があります。