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「梅雨入り」の決め方とは?

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2019/06/07 11:07 ウェザーニュース

6月7日(金)に関東地方などの梅雨入りが発表され、いよいよ本格的な雨の季節に突入しました。
この「梅雨入り」や「梅雨明け」の判断は難しく、気象庁は一時期、発表を行わなかったことがあります。

しかし、梅雨入りの情報は次のような理由で社会的関心が高く、いまも各地の気象台が「梅雨入りしたとみられます」と発表しています。

・梅雨期は大雨による災害が発生しやすい
・梅雨期は曇りや雨の日が多くなるため、日々の生活等に様々な影響を与える
・梅雨明け後に必要な農業用の水等を蓄える重要な時期である
・海の家や家電、ビアガーデンなど夏の業界の仕入れの目安となる

「梅雨入り」の日付を修正することも

梅雨入りをどのように決めているのか、気象庁の天気相談所に聞いてみました。

「気象庁では梅雨入りの定義は決めていませんが、平年の梅雨入り前後に、晴れが続いた後、週間天気予報で雨や曇りの日が続くと予想されるときに『梅雨入りしたとみられる』と発表します。

『梅雨入り宣言』と呼ぶ人もいますが、梅雨入り発表は暫定的なので、後で変更する、あるいは梅雨入り発表を取り消すこともあります」

たとえば、2012年に各地の梅雨入りを次のように修正しています。

【沖縄】4月28日→5月13日
【奄美】4月29日→5月13日
【九州北部】6月8日→5月30日
【東北北部】6月16日→6月9日

今年の各地の梅雨入りは、そのまま確定するのでしょうか、それとも9月になって修正されるのでしょうか。

(2020年6月2日 本文修正)
2017年に気象庁天気相談所に取材した情報を「気象庁が暫定的に定めている梅雨入りの基準」として記載していましたが、本日あらためて同庁に聞き取りを行ったところ、そのような基準を定めていないとの回答があったため、該当箇所と削除し本文を修正しました。

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