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バスタオルを洗う頻度は?
梅雨でも臭くならない洗濯方法

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2019/06/22 12:55 ウェザーニュース

出来るだけ清潔な状態で使いたい「バスタオル」ですが、普段の洗濯はどうしていますか?
ウェザーニュース独自調査の結果、バスタオルを使うたびに洗っていないのは全国の5人に2人にのぼっていることが分かりました。

北日本、「毎回洗う」は半数以下

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2019年5月17日〜18日 8293人
都道府県ごとのバスタオルの洗濯事情を見てみると、使うたびに洗濯している割合はエリアごとに違いがありました。
使うたびに洗う割合は、西日本・東日本は過半数であったのに対し、北日本では半数以下となっていることが分かります。

東京の割合が低いのは、一人暮らしの方が多いのも影響しているのかもしれませんね。

毎日は洗わないという方の多くの意見としては、お風呂でからだをキレイに洗ったあとなので、バスタオルに汚れはつかないはず、と思っているかもしれません。

では、二日間使ったタオルはどうなっているのか、LIONお洗濯マイスター片木徹也さんに、詳しく伺いました。

見た目はキレイでも油断禁物

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特殊な試薬を使って、2日間使用したバスタオルの汚れを可視化した
「実は、洗い立てのバスタオルで、洗ったばかりのからだをふいても、上の実験のように中央付近が汚れていることがわかります。
見た目はキレイなままなのですが、バスタオルにはからだや顔、髪の毛をふく時に、お風呂上りにかいた汗や、わずかに残った汚れがついてしまいます。

バスタオルは中央付近を使うことが多いので、必然的に中央付近が汚れやすく、汚れが残ります。」(片木さん)
汗や皮脂汚れなどと反応する特殊な試薬で染めてみると、中央部分に汚れが集中しているのがわかりますね。

ただ、使うたびに洗ってさえいれば、清潔な状態を保つことが出来るかというと、必ずしもそうではありません。
そこで、バスタオルの正しい洗い方を教えて頂きました。

バスタオルの正しい洗い方

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1)バスタオルは洗濯機の一番下に
縦型洗濯機は、パルセーター(回転板)に近い位置のほうが機械力が高くなるため、洗浄力も底のほうが高くなります。ですので、中央付近の汚れが落ちにくいバスタオルは、この機械力を効果的に使うため、洗濯機の一番下に入れましょう。
この時、バスタオルは広げて入れることが重要です。中央をしっかり洗浄するために、バスタオルが丸まったり折り曲がったりしないように、一番下に広げて敷くようなイメージです。バスタオルが何枚かある場合も、一番下に広げて重ねます。ドラム式洗濯機の場合も、同じように一番下に広げて入れてください。

2)洗濯機容量の7~8割程度に
洗濯機の中に洗濯物を詰めれば詰めるほど、衣類の攪拌効率が悪くなり、洗浄力は低下するので、洗濯機の容量の7割程度に抑えます。そうすることで、しっかり汚れが落ちるだけの機械力を確保できます。

3)洗濯が終わったら、なるべく早く取り出して干す
洗濯終了後に洗濯物を取り出さずにそのまま放置しておくと、菌が増殖してしまいます。洗濯が終わったら、できるだけ早く洗濯物を取り出して、すぐに干しましょう。

4)早く乾かすため、干し方に工夫する

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※実験条件:8kg縦型全自動洗濯機の通常コースでバスタオル(約108×58cm)を洗濯。脱水直後のバスタオルに含まれる水分量を100%とし、室温25℃、相対湿度70%RHの小部屋に部屋干しした時の残存水分量を測定。
蛇腹状に折り曲げて干す「蛇腹干し」、少し裾をずらして干す「ずらし干し」、裾をそろえて干す「基本形」の3パターンで、実際にバスタオルを乾かず実験を行いました。
その結果、最も早いのは蛇腹干し、次いで、ずらし干し、最も乾きにくいのは基本形であることが判明。基本形は、裾が揃っているために湿った部分が重なってしまい、乾燥が遅くなるようです。

5)ニオイを感じたら「つけおき洗い」
ニオイが気になり始めたら、徹底的に汚れと菌を除去する「つけおき洗い」がおすすめです。
洗濯おけなどに、バスタオルが浸る程度のぬるま湯(40℃)を入れ、抗菌効果や除菌効果のある洗剤を、通常のお洗濯1回分の量を入れます。さらに、液体酸素系漂白剤を入れ、バスタオル全体をしっかり浸してから、30分~2時間程度つけおきます。その後、洗剤液ごとバスタオルを洗濯槽に流し込み、他の洗濯物と一緒に洗濯機で洗います。消臭成分の入った柔軟剤を使うと、さらに効果的です。


この洗濯方法で、今年の梅雨は少しでもきれいな状態のバスタオルを使いたいですね。

参考)

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基本形:真っ二つに折って干す
ずらし干し:前後をずらして折って干す

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バスタオルを横長にし、蛇腹のように折る干し方

参考資料など

ライオン株式会社 https://www.lion.co.jp/ja/
Lidea https://lidea.today/articles/989

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