東京でマダニによる感染者が!
東京都の感染症対策課は、5月16日までに、マダニが媒介するウィルス感染SFTS(重症熱性血小板減少症候群)に都内在住の50代の男性が感染したと発表しました。この男性は長崎県を旅行中にマダニに咬まれて感染したとみられています。発熱、下痢、嘔吐などの症状があり重症だということです。
マダニは身近なところにいる!
日本にはヤマトマダニ、フタトゲチマダニ、キチマダニ、シュルツェマダニなど約40種類のマダニが生息しているといわれています。マダニは春から秋にかけて活動が盛んになり、草むら、やぶなどで生息。実は民家の裏山、裏庭、畑、あぜ道で主に地上1mくらいの植物の葉陰に潜んで、人間や動物が近づくのをじっと待っているのです。
特に犬の散歩中に咬まれることが報告されています。この時季、散歩後は愛犬の耳の裏などをよく観察してください。散歩の後はブラッシングをしてマダニが付いていないか注意しましょう。
もちろん人間も要チェックです。山歩きや畑仕事から帰ってきたら、玄関で全身のチェックをし、風呂場で何か小さな塊がついていないか全身をくまなく調べることです。ゴルフ場で咬まれたケースも報告されています。衣服の上からホコリをとる要領でガムテープを用いるのも有効です。
特に犬の散歩中に咬まれることが報告されています。この時季、散歩後は愛犬の耳の裏などをよく観察してください。散歩の後はブラッシングをしてマダニが付いていないか注意しましょう。
もちろん人間も要チェックです。山歩きや畑仕事から帰ってきたら、玄関で全身のチェックをし、風呂場で何か小さな塊がついていないか全身をくまなく調べることです。ゴルフ場で咬まれたケースも報告されています。衣服の上からホコリをとる要領でガムテープを用いるのも有効です。
マダニから身を守る方法
山歩き、犬の散歩、庭仕事や農作業などで草むらや樹木の繁った場所へ出かける時は、首周りをタオルなどでおおう、エプロンなどの重ね着でブロック、手袋、ズボンのすそを靴に入れ込む、帽子をかぶる、長袖を着用、衣服は毛羽立ちのある素材を避け、肌を露出させないように心がけることです。
5月中旬に横浜市の住宅地で家の庭を掃除中に親指の付け根あたりをマダニに咬まれたという例がありました。これも手袋をしていれば防げたケースといえます。
5月中旬に横浜市の住宅地で家の庭を掃除中に親指の付け根あたりをマダニに咬まれたという例がありました。これも手袋をしていれば防げたケースといえます。
マダニ咬まれたら
もし、マダニに咬まれたときは、マダニ(1mm~5mmのマダニが血を吸うと10mmくらいにふくらむ)をはがさずそのまま医療機関へ直行してください(自分ではがしてしまうと虫体の一部が残ってしまい、炎症や病気を発症する原因になる)。
マダニは咬んだ時点で人間の神経を局所麻酔するような物質を体内に送り込むため自覚症状はありません。2~3日すると掻痒感、灼熱感、軽度の痛みを感じるか、あるいは1週間しても気づかない場合もあります。SFTSの潜伏期間は6日~2週間。マダニによるとみられるSFTSは、2013年に初めて患者が報告され、これまでに西日本を中心に23府県で404人が感染、65人が死亡。現在も有効な治療法は見つかっていません。
マダニは重症熱性血小板減少症候群(血液中の血小板が減少)というやっかいな感染症の原因となります。想像していた以上に注意が必要です。しかし、対処法としては咬まれやすい部位(肌の柔らかい部分)を衣服や手袋などで覆うだけでいいのです(虫よけ剤も併用するとなお可)。SFTSのほかにもマダニが媒介する日本紅斑熱(リケッチア)、ライム病などが知られています。
マダニに咬まれたときに重要なのは、冷静に行動することです。ついマダニを手で払ったり患部を指で押さえたりしがちですが、くれぐれも自己流の処置を控え、迅速に医師の診断をあおぐようにしましょう。
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マダニは咬んだ時点で人間の神経を局所麻酔するような物質を体内に送り込むため自覚症状はありません。2~3日すると掻痒感、灼熱感、軽度の痛みを感じるか、あるいは1週間しても気づかない場合もあります。SFTSの潜伏期間は6日~2週間。マダニによるとみられるSFTSは、2013年に初めて患者が報告され、これまでに西日本を中心に23府県で404人が感染、65人が死亡。現在も有効な治療法は見つかっていません。
マダニは重症熱性血小板減少症候群(血液中の血小板が減少)というやっかいな感染症の原因となります。想像していた以上に注意が必要です。しかし、対処法としては咬まれやすい部位(肌の柔らかい部分)を衣服や手袋などで覆うだけでいいのです(虫よけ剤も併用するとなお可)。SFTSのほかにもマダニが媒介する日本紅斑熱(リケッチア)、ライム病などが知られています。
マダニに咬まれたときに重要なのは、冷静に行動することです。ついマダニを手で払ったり患部を指で押さえたりしがちですが、くれぐれも自己流の処置を控え、迅速に医師の診断をあおぐようにしましょう。
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参考資料など
国立感染症研究所「マダニ対策、今できること」、東京都福祉保健局「マダニにご注意!~マダニQ&A~」