体が暑さに慣れていない
昨年は5月に熱中症で救急搬送された人が2427人(グラフ参照)。5月といえば暑くもなく寒くもなく、1年で一番過ごしやすい時期です。それなのに熱中症になるのはなぜでしょうか。
熱中症に詳しい横浜相原病院(神奈川県横浜市)の吉田勝明院長は「暑さに慣れていない時期は、気温の上昇に適応できずに熱中症になることがあります」と話します。
熱中症になりやすい気温差
たとえば、2018年4月22日に岐阜県岐阜市で行われた「岐阜清流ハーフマラソン」は約1万人が参加しましたが、熱中症とみられる症状で約20人が救急搬送され、約200人が救護ブースで処置を受けました。
この日の岐阜市は、明け方の最低気温が13.5℃、昼過ぎの最高気温が29.7℃で、16℃以上の気温差がありました。1日の寒暖差だけでなく、前日との気温差が大きいときも、体は気温上昇についていけず、熱中症を発症しやすくなるのです。
この日の岐阜市は、明け方の最低気温が13.5℃、昼過ぎの最高気温が29.7℃で、16℃以上の気温差がありました。1日の寒暖差だけでなく、前日との気温差が大きいときも、体は気温上昇についていけず、熱中症を発症しやすくなるのです。
気温差に適応できる服装
5月の熱中症を避けるにはどうしたらよいのでしょうか。吉田院長は「一般的な熱中症対策に加えて、気温差に合わせて脱ぎ着しやすい服を選んでください」と話し、次のようにアドバイスします。
(1)運動や風呂で汗をかく…汗をかく体になっていないと熱が体に溜まりやすい。軽いジョギングや長風呂で汗をかく体にする
(2)こまめな水分補給…水分・塩分、経口補水液などのペットボトルを持ち歩き、のどの渇きを感じなくても、こまめに補給する
(3)天気予報をチェックする…寒暖差が大きいので、天気だけでなく気温にも注目して服を選ぶ
(4)脱ぎ着しやすい服装…朝晩と昼の気温差が大きいので、着脱が容易な服装にする。特に下着は吸水性や速乾性のよいものを
(5)日差しを避ける…帽子をかぶったり日傘をさして日差しを避ける。なるべく日陰を選んで歩いたり、日陰で活動する
今週末は、西日本や東日本を中心に30℃以上の真夏日になる所が多く、26日(日)~27日(月)は内陸部を中心に35℃に近づくところが出てきます。5月だからといって油断せずに熱中症対策を心がけるようにしてください。
(1)運動や風呂で汗をかく…汗をかく体になっていないと熱が体に溜まりやすい。軽いジョギングや長風呂で汗をかく体にする
(2)こまめな水分補給…水分・塩分、経口補水液などのペットボトルを持ち歩き、のどの渇きを感じなくても、こまめに補給する
(3)天気予報をチェックする…寒暖差が大きいので、天気だけでなく気温にも注目して服を選ぶ
(4)脱ぎ着しやすい服装…朝晩と昼の気温差が大きいので、着脱が容易な服装にする。特に下着は吸水性や速乾性のよいものを
(5)日差しを避ける…帽子をかぶったり日傘をさして日差しを避ける。なるべく日陰を選んで歩いたり、日陰で活動する
今週末は、西日本や東日本を中心に30℃以上の真夏日になる所が多く、26日(日)~27日(月)は内陸部を中心に35℃に近づくところが出てきます。5月だからといって油断せずに熱中症対策を心がけるようにしてください。