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プロ直伝 晴雨兼用傘の洗い方

2019/05/23 05:55 ウェザーニュース

今の時季、頼りになるアイテムが、晴れでも雨でも使える「晴雨兼用傘」です。
毎日使うので汚れも気になりますが、「晴雨兼用傘は、水洗いでキレイになる」という嬉しい情報をキャッチしました。プロ直伝の洗い方で、すっきりさせませんか。

晴雨兼用傘は汚れている!?

じりじりと照りつける暑い日射しや有害な紫外線を遮り、急な雨にも対応できる晴雨兼用傘が人気です。でも、「だんだんくすんできた」「昨年しまっておいた日傘を取り出してみたら、汚れが目立つ」ということもあります。

「雨や風にさらされた傘には、チリやホコリが付着していますが、簡単なお手入れ法できれいになります」と、ライオン株式会社お洗濯マイスター大貫和泉さんは言います。
ポリウレタンコーティングは水洗いNG
ただし、晴雨兼用傘には、水洗いできるものと、洗えないものがあります。ポリウレタン(PU)コーティングのものは洗えないので、タグで確認しましょう(お手入れは後述)。

晴雨兼用傘の水洗い

(1)ホコリを落として洗剤液を準備する
使った日傘には、思いのほかホコリやチリがついています。水洗いの前に、洗濯用ブラシなどを全体にかけてホコリを落とします。さらに、洗濯桶に水4Lに対して、おしゃれ着用洗剤10ml程度を溶かして、洗剤液を作ります。
ブラシでホコリを落とす
(2)傘の内側と外側を洗剤液で水洗いして全体をすすぐ
汚れやすい傘の内側を洗います。スポンジに洗剤液を染み込ませ、傘を内側から軽く叩くようにして、汚れを落とします。「コツは、スポンジの柔らかい面を使って優しくポンポンと落とすこと。こすり洗いをすると生地を傷めるおそれがあります」(大貫さん)

次に、傘の外側をスポンジで軽く叩くように洗います。「特に折山部分は汚れやすく、すじ汚れになっていることも多いので、丁寧に行います」(大貫さん)

洗い終えたら全体を水ですすぎます。
軽く叩くようにして汚れを落とす
(3)タオルでふいて陰干し
乾いたタオルなどで全体をふき、日陰で干します。「骨のサビなどを防ぐため、骨部分を丁寧にふいて、しっかり乾燥させることが大切です」(大貫さん)
サビを防ぐために丁寧に
(4)最後に撥水スプレーをする
使っているうちに撥水効果が低下することがあるので、最後に撥水スプレーをすると安心です。全体にまんべんなく噴霧して、完全に乾いてからたたみます。撥水スプレーは必ず屋外で使いましょう。

【ポリウレタンコーティングの傘の場合】
全体のチリやホコリを払い、固く絞ったタオルなどで、傘の内側と外側を優しくふきます。汚れやすい部分などは、水洗いする場合と同様です。

意外に簡単にできそうなので、早速お天気のよい日にチャレンジしたいですね。

「傘の生地に手の汚れがつかないよう、ベルトを持ってたたむ、濡れたら日陰できちんと乾かしてからしまう、など日頃のお手入れも大切です」と、大貫さんはアドバイスします。

お気に入りの晴雨兼用傘はきちんとお手入れして、快適に長く使いたいものです。

参考資料など

取材協力・画像提供/ライオン