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阿蘇山で小規模な噴火 火口の西側は降灰に注意

2019/05/09 13:28 ウェザーニュース

9日(木)12時11分頃、小規模ながら熊本県にある阿蘇山が噴火しました。噴煙は一時火口上900m付近まで到達しています。

阿蘇山は3日(金)午後の噴火後、5日(日)朝に連続噴火が停止していましたが、それ以来の噴火です。

噴煙もすぐに白色へ

気象庁の監視カメラの画像によると、噴煙の色はそれほど濃い灰色ではなく、量も多くはありません。すぐに白色の噴煙に変わっていたので、噴火の規模としては非常に小規模です。

火口の西側は降灰に注意

今日の阿蘇山上空は弱い東よりの風で、火山灰は火口の西側に広がる可能性があるので、注意が必要です。

現在、阿蘇山の噴火警戒レベルは2の火口周辺規制となっています。中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する火山弾と呼ばれる大きな噴石及び火砕流に警戒してください。風下側では火山灰だけでなく、火山礫と呼ばれる小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあります。また、火山ガスに注意が必要です。