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青空にクッキリ富士山 雪形の農鳥もハッキリ

2019/05/07 08:49 ウェザーニュース

山梨県富士河口湖町より(7日5時過ぎに撮影)

連休明けの今日7日(火)は前線が東に離れ、西日本や東日本は天気が回復してきました。

富士山周辺もすっかり雲がなくなり、麓の山梨県富士河口湖町からはきれいな姿が見えています。

連休中から“農鳥”見え隠れ

すべて山梨県富士河口湖町より 各日早朝に撮影
「農鳥」と呼ばれる残雪もハッキリ見えていますが、この「農鳥」、連休中は一時的に姿を隠しました。

同じ富士河口湖町から届いた写真を日毎に見ていくと、4日(土)は今朝と同じように見えていた農鳥が5日(日)になると、周囲にも雪が積もって、辛うじて姿を確認できる程度に変化。6日(月)は雲が多めでしたが、なんとか再び姿を確認できました。

4日(土)の午後に周辺で降った雨が富士山では雪となり、5日(日)朝は雪化粧をしたものの、その後の初夏の陽気で新しく積もった雪はすぐに溶けて農鳥がハッキリと見えてきたのです。

農鳥とは?

4月後半~5月中旬頃に、富士山の7〜8合目あたりに現れる鳥の形をした残雪のこと。

昔から、農鳥が現れると田植えなど農作業をする目安ともされていたようです。今では農作業が早まって、農鳥が出現する頃は、田植えが行われるタイミングとのことです。

見られるチャンスはあとわずか

気温が上がって残雪が少なくなると、農鳥も消えてしまいます。
ここ数年は5月中旬になってから農鳥が見えることが多かったのですが、今年については、見られるチャンスはあとわずかとなりそうです。

参考資料など

富士山NET https://www.fujisan-net.jp/data/article/1036.html