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北海道 わずか50kmで20℃も差 原因は風向きと地形

2019/05/05 18:24 ウェザーニュース

5日(日)、北海道では雲一つない青空が広がり、昼間は強い日照の影響で気温もグングン上昇。道東の内陸部では30℃近くまで気温があがり、季節外れの暑さになりました。

気温が上がらないえりも岬

そんな北海道の中で一向に気温が上がらなかったが、突端にあるえりも岬。気温は朝から低いままで、13時の時点で6.8℃、最高気温でも16:29の9.8℃に留まりました。

一方、えりも岬からわずか50km足らずの広尾町の気温は13時時点で26.1℃と、20℃近く差が開きました。

いったい何がこの差をもたらしたのでしょうか。

ポイントは「地形」と「風向き」

えりも岬と広尾町の間には日高山脈があります。

広尾町では、12時から13時の1時間で10℃近く気温が急上昇しました。

12時までの広尾町は東風、つまり海からの冷たい風が吹いて気温の上昇が妨げられていました。しかし、13時に西風に変わって風が強まると、フェーン現象によって一気に気温が上昇。

一方で風向きが変わってからも海風に晒され続けるえりも岬との気温差が一気に20℃近くまで広がったのです。

風向きと地形で気温が一気に変化することが分かる、顕著な例と言えそうです。