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5月の天体イベント 令和に入り、流星群など早速イベントが盛りだくさん!

2019/05/02 17:39 ウェザーニュース

2019年5月はみずがめ座η流星群など天体イベントが盛りだくさんです。

>>2019年の天体イベント

月と金星が接近

3日(金)4時18分頃 東の空(東京)
3日(金)の明け方、東の低空で月齢2の月と明けの明星が接近して見えます。

日の出30分前の金星の高度が約7度、月の高度が約2度と非常に低いので、見晴らしの良い場所で御覧ください。月と金星の次回の共演は6月2日(日)です。

みずがめ座η流星群が極大

★活動期間  4月19日(金)〜5月28日(火)
★ピーク予想 5月6日(月) 23時頃
★母天体   ハレー彗星

現在、みずがめ座η(エータ)流星群が活動期を迎えています。

活動のピーク(極大)は日本時間の5月6日(月)の23時頃と予想されていますが、日本ではまだその時間にはみずがめ座η流星群の放射点が地上に昇っていないため、観測には7日(火)の未明〜夜明け前がおすすめです。

放射点(※)が高く昇る南半球では、三大流星群の一つである8月のペルセウス座流星群に匹敵するほどの流れ星を期待することも出来ますが、放射点が高くなる前に夜明けを迎える日本では、街明かりの影響が少なく視界が開けた観測条件がいい場所でも、観測出来る流星数は1時間に10〜15個程度となりそうです。

みずがめ座η流星群の流れ星は、放射点があるみずがめ座の周辺のみに出現するわけではなく、放射点を中心に四方八方に流れるため、夜空のどこにでも現れます。また、出現する確率も同じです。

今年は月明かりの影響がなく観測の条件はいいので、出来るだけ空全体を広くみるようにしましょう。

※流れ星(群流星)が飛び出してくるように見える天球上の点で、流星群に属する流れ星はこの点を中心に放射状に流れます。

月と木星が大接近

21日(火)2時頃 南の空(東京)
5月20日(月)の深夜から翌21日(火)の明け方、月齢16の満月過ぎの月と木星が大接近して見えます。

6月11日(火)に衝を迎える木星は明るさがマイナス2.5等級を超え、非常に目立つようになってきました。

21日(火)未明には月と木星の間隔が1度未満となるので、低倍率の望遠鏡なら月の一部と木星を同一視野に見ることもできそうです。

月と木星の次回の接近は6月16日(日)です。

月と土星が接近

23日(木)3時頃 南の空(東京)
5月22日(水)の深夜から翌23日(木)の明け方、南東から南の空で月齢18の月と土星が接近して見えます。

土星は日付が変わる前に昇ってくるようになっており、そろそろ観察シーズン。月と土星の右に離れたところには木星も見えます。

月と土星の次回の接近は6月19日(水)です。

5月の満月はフラワームーン

令和に入り最初の満月は5月19日(日)6時11分頃に満月を迎えます。

アメリカの先住民は季節を把握するために、各月に見られる満月に名前をつけていました。5月は、多くの花が咲くことにちなんで名前がつけられたと言われています。

参考資料など

『天文年鑑(2019)』誠文堂新光社
『月刊星ナビ』アストロアーツ
国立天文台「ほしぞら情報」https://www.nao.ac.jp/astro/sky/