【レンゲツツジ】牛や馬は避けて通る
ツツジは漢字で「躑蠋」。「てきちょく」とも読み、2、3歩行っては止まるという意味もあります。ツツジに毒性があることを知っている牛や馬が避けて通ることから命名されたという説があります。
といっても、日本産のツツジで毒性があるのは「レンゲツツジ」だけ。花は直径5cmのロート状で、4〜6月に鮮やかな朱色あるいは黄色の花が咲きます。北海道南部から九州まで日当たりのよい草原に自生し、庭木にも利用されます。
花や葉に有毒なグラヤノトキシン、ロドジャポニンという成分を含み、摂取すると嘔吐、痙攣、ふらつき、歩行困難、不整脈などの症状を引き起こし、呼吸停止に至ることもあります。花の蜜を吸って遊ぶ子どもがいますが、レンゲツツジの蜜を吸ってしまうのは、危険です。
トルコでレンゲツツジの蜜を吸ったミツバチの蜂蜜を摂取した人の中毒例が報告されています。日本の養蜂業者はレンゲツツジが自生しているところでは開花期に蜂蜜を採取しないそうです。
といっても、日本産のツツジで毒性があるのは「レンゲツツジ」だけ。花は直径5cmのロート状で、4〜6月に鮮やかな朱色あるいは黄色の花が咲きます。北海道南部から九州まで日当たりのよい草原に自生し、庭木にも利用されます。
花や葉に有毒なグラヤノトキシン、ロドジャポニンという成分を含み、摂取すると嘔吐、痙攣、ふらつき、歩行困難、不整脈などの症状を引き起こし、呼吸停止に至ることもあります。花の蜜を吸って遊ぶ子どもがいますが、レンゲツツジの蜜を吸ってしまうのは、危険です。
トルコでレンゲツツジの蜜を吸ったミツバチの蜂蜜を摂取した人の中毒例が報告されています。日本の養蜂業者はレンゲツツジが自生しているところでは開花期に蜂蜜を採取しないそうです。
【アジサイ】料理に添えた葉で食中毒
5月から7月にかけて開花しますが、花の正体は白、青、紫、赤の大きく発達した萼(がく)。このアジサイを食べた牛、馬、山羊が中毒症状を起こすことは以前から知られていました。主な症状は、過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、マヒで、死亡する例もありました。
しかし、アジサイの毒性物質はあきらかにされていません。青酸配糖体が中毒の原因とされたこともありましたが、青酸配糖体を含まないアジサイにも毒性があり、未だに特定されていません。
日本では料理の飾りに使われたアジサイの葉を食べた客が、嘔吐、めまい、顔面紅潮といった中毒症状をきたしたという報告がありますが、幸い命に別条はありませんでした。
しかし、アジサイの毒性物質はあきらかにされていません。青酸配糖体が中毒の原因とされたこともありましたが、青酸配糖体を含まないアジサイにも毒性があり、未だに特定されていません。
日本では料理の飾りに使われたアジサイの葉を食べた客が、嘔吐、めまい、顔面紅潮といった中毒症状をきたしたという報告がありますが、幸い命に別条はありませんでした。
【スズラン】活けた水を誤飲して死亡例
本州中部以北、東北、北海道に自生し、4〜6月に開花し、花は強い芳香があります。観賞用に栽培されているものの多くはヨーロッパ産のドイツスズランで、日本に野生するスズランより大型で、花の香りも一段と強いのが特徴です。
スズランの毒性は、強心剤にも使われる強心配糖体のコンバラトキシンなどで、全体に有毒物質を含んでいますが、特に花や根に多く含まれています。摂取すると、嘔吐、頭痛、めまい、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、死に至ることもあります。
北海道などに自生するギョウジャニンニクとスズランは外見が似ているため、誤って摂取して中毒を起こす例があります。スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、誤飲して死亡した例が報告されています。
いよいよ花が咲き乱れる季節ですが、きれいな花には毒があることも。けっして口にせず、眺めるだけにしてください。
スズランの毒性は、強心剤にも使われる強心配糖体のコンバラトキシンなどで、全体に有毒物質を含んでいますが、特に花や根に多く含まれています。摂取すると、嘔吐、頭痛、めまい、心不全、血圧低下、心臓麻痺などの症状を起こし、死に至ることもあります。
北海道などに自生するギョウジャニンニクとスズランは外見が似ているため、誤って摂取して中毒を起こす例があります。スズランを活けた水を飲んでも中毒を起こすことがあり、誤飲して死亡した例が報告されています。
いよいよ花が咲き乱れる季節ですが、きれいな花には毒があることも。けっして口にせず、眺めるだけにしてください。
参考資料など
厚生労働省「自然毒のリスクプロファイル」
『日本の有毒植物』(佐竹元吉監修・学研教育出版)
『日本の有毒植物』(佐竹元吉監修・学研教育出版)