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9割の人が気にしている車の汚れ 春の洗車3つの原則

2019/04/28 11:39 ウェザーニュース

4月28日は「良いツヤ」の語呂合わせから、オートアフターマーケット活性化連合が「洗車の日」に決めました。黄砂などによるボディへのダメージから車を守るためにも、この時期の洗車は重要なのです。

ウェザーニュースで「最近、車の汚れ気になりますか?」というアンケート調査を行ったところ、約9割の人が車の汚れを気にしているようです。

アンケート回答者からは、「黄砂と思いますが白く汚れる事が多いです」「花粉と黄砂がメインで、ほこりも。洗車しても翌日には汚れてる。この時期すごくいや」といったコメントも。

春は風が強く、砂ぼこりや花粉、黄砂などが気になっているようです。そこで、洗車の注意点をオートバックスセブン洗車用品担当バイヤーの加古博昭さんに聞きました。

春は黄砂で車が汚れがち

加古さんは、「春先は車が汚れがちになると共に、ダメージも受けやすくなります。粘着性をもつ花粉は車に付着したまま放置しておくとボディにシミをつくることがありますが、より深刻なのは大陸方面から偏西風に乗って飛来する黄砂の影響です。黄砂の細かい粒子がザラザラと擦れることによって傷をもたらす原因になります」と、注意を促しています。

愛車を黄砂から守る対策として最も有効なのは洗車です。加古さんは「正しい洗車の方法」として次の3つのポイントを挙げてくれました。

(1)お天気を見定めて洗車日和に行う

「強い日差しのときは、ボディが高温になり、シャンプーの泡がすぐに乾いてしまい、かえってシミになりやすくなります。また風の日は砂やホコリがボディに付きやすくなるので、避けましょう。風がない曇りの日が洗車に適しています。事前にお天気をチェックして洗車日和を選んでください」

(2)まずはたっぷりの水で洗い流す

車のボディには、砂やホコリが付着しています。とりわけ黄砂にはガラス質や鉱物が含まれているので、そのままスポンジで磨いてしまうと、ボディに傷がつく恐れがあります。

「洗車のポイントは“擦らない”ことです。まずはホースや高圧洗浄機でボディ全体を水洗いして、黄砂やホコリを洗い流しましょう」

(3)シャンプーはよく泡立てて使う

水洗いを済ませたら、次にバケツに適量のシャンプー液を入れ、水を注いで薄めます。ホースのノズルにジェット噴射がある場合は、それを用いて泡立てると効果的です。

「カーシャンプーは“泡で汚れを包み込んで落とす”のが基本ですので、よく泡立てて使ってください。スポンジを使うときは撫でるようにやさしく。順番としては、まずホイル・足回りを洗ったあとに、車の高い所から低い所に向かって上から下に汚れを洗い落としていくのがよいでしょう。黄砂はワイパーや窓などのゴム部分にたまりやすいので、丹念に洗いましょう」

このほかにボディカラーに適したカーシャンプーを選ぶこともたいせつです。

洗車後に自然乾燥をさせると、シミや水垢の原因にもなってしまうので、ボディが乾かないうちにセームやマイクロファイバークロスなどで水分をよく拭き取りましょう。拭き取りクロスは、なるべく大判サイズの商品を使うと、いちいち搾る回数が減り、時短になって便利です。

塩害対策は今からでも遅くない

冬場に雪道を走った後、洗車せずにそのままの状態にしていませんか? 雪道を走ると、塩化カルシウムや塩化ナトリウムなどの凍結防止剤(融雪剤)によって、ボディだけでなく下回り、アンダーシャーシ、ホイルなど、車に錆をもたらす可能性があります。「春になった今からでも遅くはないので、この機会に足回りや下回りも念入りに洗車しましょう」(加古さん)

新元号「令和」を迎えるにあたり、今年のゴールデンウィークは10連休となります。洗車日和を見計らって、車をドレスアップしませんか。

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