こころとカラダはつながっている!?
状況に応じたツボ押しで感情の乱れを改善することができるといいます。
「東洋医学では、例えば肝臓は怒り、肺は悲しみ、腎臓は驚きや恐怖といったように各内臓に負の感情を割り当てており、環境の変化などによって臓腑のバランスが崩れると、それぞれに対応する臓腑の負の感情が表に出てきてしまうと考えられています。
そこで鍼灸、指圧などでツボを押してあげると体のアンバランスが改善されて感情の乱れも落ち着くことがあります。例えば女性は生理中、血液が乱れて肝臓に負担がかかり、それにより怒り、イライラを感じやすくなると考えられていますが、ツボを使って肝臓などを調整することで感情も治まりやすくなるのです」(瀬戸先生)
では、この時期の緊張をほぐすには、どのようなツボを押したらいいのでしょうか。
「東洋医学では、例えば肝臓は怒り、肺は悲しみ、腎臓は驚きや恐怖といったように各内臓に負の感情を割り当てており、環境の変化などによって臓腑のバランスが崩れると、それぞれに対応する臓腑の負の感情が表に出てきてしまうと考えられています。
そこで鍼灸、指圧などでツボを押してあげると体のアンバランスが改善されて感情の乱れも落ち着くことがあります。例えば女性は生理中、血液が乱れて肝臓に負担がかかり、それにより怒り、イライラを感じやすくなると考えられていますが、ツボを使って肝臓などを調整することで感情も治まりやすくなるのです」(瀬戸先生)
では、この時期の緊張をほぐすには、どのようなツボを押したらいいのでしょうか。
緊張を緩和するツボ5選
【労宮(ろうきゅう)】
▼場所:手のひらの中央。手を握ると中指の先端が手のひらに当たるところ
緊張してドキドキ…というのは心臓由来。緊張感を感じる時はまず心臓に関係するツボを押してあげるといいようです。
「これから目上の人に会わなくてはいけない、みんなの前でプレゼンをしなくてはいけない、そんな目の前の緊張感があるとき、あがり症な人に即効性のあるツボです。『手のひらに人の字を書いてそれを飲み込む』おまじないがありますが、これは労宮を利用したものでしょう。他人に押してもらうのも有効で、患者さんからの評判が非常によいツボです」(瀬戸先生)
【大陵(だいりょう)】
▼場所:手のひらを上にして、手首の曲がりジワの真ん中のところ
心配性で悩んでしまう、睡眠が浅くなる、鬱々とした気分が続く、そんな継続する緊張感に対しては、大陵を押してみましょう。
「心臓由来の労宮などに比べて、脳の緊張が強く出る人、遠足の前に眠れなくなるタイプの人にオススメです。緊張したときの即効性とともに、日々蓄積する緊張を緩めてくれます。お風呂の中で大陵をじわっと押すことでリラックス効果が高まって、眠りが改善され緊張が取れたという例もあります」(瀬戸先生)
▼場所:手のひらの中央。手を握ると中指の先端が手のひらに当たるところ
緊張してドキドキ…というのは心臓由来。緊張感を感じる時はまず心臓に関係するツボを押してあげるといいようです。
「これから目上の人に会わなくてはいけない、みんなの前でプレゼンをしなくてはいけない、そんな目の前の緊張感があるとき、あがり症な人に即効性のあるツボです。『手のひらに人の字を書いてそれを飲み込む』おまじないがありますが、これは労宮を利用したものでしょう。他人に押してもらうのも有効で、患者さんからの評判が非常によいツボです」(瀬戸先生)
【大陵(だいりょう)】
▼場所:手のひらを上にして、手首の曲がりジワの真ん中のところ
心配性で悩んでしまう、睡眠が浅くなる、鬱々とした気分が続く、そんな継続する緊張感に対しては、大陵を押してみましょう。
「心臓由来の労宮などに比べて、脳の緊張が強く出る人、遠足の前に眠れなくなるタイプの人にオススメです。緊張したときの即効性とともに、日々蓄積する緊張を緩めてくれます。お風呂の中で大陵をじわっと押すことでリラックス効果が高まって、眠りが改善され緊張が取れたという例もあります」(瀬戸先生)
【光明(こうめい)】
▼場所:外くるぶしの高いところから親指を横にして5本分上がったあたりの筋の間
「胆力」「大胆」などの言葉があるように、東洋医学では、まさに胆が丈夫であることは、決断力がつくと考えられてきたそうです。
「大きな決断で緊張する時、物怖じせずにふるまいたい時などは、胆のうに関係するツボの光明を押すのがオススメです。大一番でパニックになって決断が鈍るような人は、緊張が高まる頃からマメに押すと良いでしょう。また、労宮・大陵なども組み合わせてツボを活用してみましょう。緊張して眠れないようなときはツボを押しながら早めに床に入ることをオススメします」(瀬戸先生)
▼場所:外くるぶしの高いところから親指を横にして5本分上がったあたりの筋の間
「胆力」「大胆」などの言葉があるように、東洋医学では、まさに胆が丈夫であることは、決断力がつくと考えられてきたそうです。
「大きな決断で緊張する時、物怖じせずにふるまいたい時などは、胆のうに関係するツボの光明を押すのがオススメです。大一番でパニックになって決断が鈍るような人は、緊張が高まる頃からマメに押すと良いでしょう。また、労宮・大陵なども組み合わせてツボを活用してみましょう。緊張して眠れないようなときはツボを押しながら早めに床に入ることをオススメします」(瀬戸先生)
【膻中(だんちゅう)】
▼場所:左右の乳頭を結んだ中央
緊張すると胸に手が行くことがありますが、胸のちょうど真ん中ある膻中を無意識に刺激するためだと考えられているそうです。
「緊張して思い詰めると“気”が集まる膻中の通りが悪くなります。そこでツボ押しで膻中を刺激してあげるとイライラや動悸がおさまるのです。上述した『労宮』と共に心臓に関係するツボなので、併用すると相乗効果があって効果的です。人前で話す前などに労宮と膻中を合せて押しながらゆっくり深呼吸を10回くらいしてみれば、かなり緊張がほぐれてくるでしょう」(瀬戸先生)
【上星(じょうせい)】
▼場所:顔の中心、髪の生え際から2cmほど上がったところ
緊張して、のぼせたような感じがしたり、頭が回らなくなってきたときは、上星を押すといいでしょう。
「緊張感が極度に高まって東洋医学で『気が昇る』と表現される状態になっています。このままですとのぼせた感じになり、考えがうまくまとまらなくなってしまいます。この時期は気温が急に高くなって体調的にものぼせやすくなるので、上星を使って上がり気味、焦りがちな気持ちをクールダウンしてあげるといいでしょう」(瀬戸先生)
「大きな仕事前に鍼灸院に来られる方もいますが、そういった方々から施術のおかげでリラックスできてプレゼンもうまくいった、と報告が来ることも多いですよ。もちろん自分でツボ押しをすることでもかなり改善されます」と先生は言います。
自分の本質的な性格を変えるのは難しいかもしれませんが、ストレスをやり過ごす、自分に自信が持てる、そんな一助としてツボを活用してみてください。
▼場所:左右の乳頭を結んだ中央
緊張すると胸に手が行くことがありますが、胸のちょうど真ん中ある膻中を無意識に刺激するためだと考えられているそうです。
「緊張して思い詰めると“気”が集まる膻中の通りが悪くなります。そこでツボ押しで膻中を刺激してあげるとイライラや動悸がおさまるのです。上述した『労宮』と共に心臓に関係するツボなので、併用すると相乗効果があって効果的です。人前で話す前などに労宮と膻中を合せて押しながらゆっくり深呼吸を10回くらいしてみれば、かなり緊張がほぐれてくるでしょう」(瀬戸先生)
【上星(じょうせい)】
▼場所:顔の中心、髪の生え際から2cmほど上がったところ
緊張して、のぼせたような感じがしたり、頭が回らなくなってきたときは、上星を押すといいでしょう。
「緊張感が極度に高まって東洋医学で『気が昇る』と表現される状態になっています。このままですとのぼせた感じになり、考えがうまくまとまらなくなってしまいます。この時期は気温が急に高くなって体調的にものぼせやすくなるので、上星を使って上がり気味、焦りがちな気持ちをクールダウンしてあげるといいでしょう」(瀬戸先生)
「大きな仕事前に鍼灸院に来られる方もいますが、そういった方々から施術のおかげでリラックスできてプレゼンもうまくいった、と報告が来ることも多いですよ。もちろん自分でツボ押しをすることでもかなり改善されます」と先生は言います。
自分の本質的な性格を変えるのは難しいかもしれませんが、ストレスをやり過ごす、自分に自信が持てる、そんな一助としてツボを活用してみてください。