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七十二候「虹始見」空を見るのが楽しくなる 虹の季節到来

2019/04/15 06:27 ウェザーニュース

15日からは「虹始見(にじはじめてあらわる)」。七十二候の一つで、二十四節気「清明」の末候にあたります。

この時期から日の光が強まり、冬に比べて虹が現れやすい時期といわれています。また、北海道など雪国では降るものが雪から雨に変わり、雪では見ることの出来ない虹が、文字通り見え始める頃でもあります。

今回は普通の「虹」だけでなく、虹色が見られるさまざまな現象をご紹介します。

副虹(ダブルレインボー)

画像を見ると、きれいなアーチ状の虹の外側に、ウッスラともう一本虹を見ることができます。よく見てみると、ハッキリと見える主虹と薄く見える副虹では、色の並び順が異なっています。これは水滴での反射の仕方が少し違うため。

W虹はなかなかお目にかかれませんが、見かけたら、ぜひ2つの色の並び方に注目してみてください。

普通の虹よりレア度倍増な「白虹」

虹といえば、先程紹介したようなきれいな色の並びが目をひきますが、中には真っ白な虹もあるんです。

それは、小さな水滴が多い所でできやすい「白虹(しろにじ)」もしくは「霧虹(きりにじ)」。

通常の虹は、太陽の光が雨(空気中の水滴)に反射して見られるのに対し、白虹は太陽の光が霧に反射して見られます。霧の粒は雨粒より細かいため、プリズムのように分光されず、全ての波長(色)の光が同じように散乱されます。このため白く輝くのです。

空を見上げると意外と見られる「ハロ」

太陽の周りにボンヤリと光の輪が現れる「ハロ」。その多くが天気下り坂のサインとなるため、ちょっと残念な気もしますが…美しい虹色の輪からは神秘的な雰囲気を感じますね。

ハロの周辺も要チェック!

ハロと同じく、こちらも天気下り坂のサインと言われている「アーク」。

高層の雲(氷の粒で構成)の氷の結晶がプリズムの役割をして、太陽の光が屈折して色が分かれて、虹色の輝きが現われます。このアークには、下記のような様々な種類があります。

・環天頂アーク
・上部ラテラルアーク
・下部ラテラルアーク
・パリーアーク
・タンジェントアーク
・環水平アーク
    ……などなど

下部ラテラルアークは、1年で1度見られるかどうかというレアな光学現象といわれています。このほかにもたくさんの種類の虹色現象があります!ハロが出現した日は、周りにアークもないかな?なんて上の図と照らしあわせながらぜひ探してみてください。

白い雲が虹色に?「彩雲」

彩雲は、太陽の光が雲の粒で回析を起こすことで分光し、鮮やかな虹色となって雲を彩ります。普段は白いはずの雲が、柔らかな虹色グラデーションになっているのも素敵です。

こんなレア現象があふれているからこそ、空の観察はやめられませんね。暖かなこれからの季節、皆さんもお散歩やお花見がてら空を見上げてみてください。

おさらい七十二候

1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれをさらに6つに分けた24の期間を「二十四節気」といいます。

そしてこれをさらに初候、次候、末候の5日ずつにわけて、気象の動きや動植物の変化を知らせるのが七十二候です。

二十四節気と七十二候は、その日だけではなく、二十四節気であれば15日間、七十二候であれば5日間の期間も指しています。

次回は、「穀雨の初候、葭始生(あしはじめてしょうず)」です。