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「保湿ティッシュ」は甘い?

2019/04/18 06:10 ウェザーニュース

スギ花粉に続いてヒノキ花粉・・・花粉症の方にはまだまだ辛い時期ですね。そんな方の頼もしい味方と言えば、柔らかくしっとりした「保湿ティッシュ」ではないでしょうか。

保湿ティッシュがしっとり柔らかい状態を保っている秘密を、「鼻セレブ」を製造している王子ネピア株式会社マーケティング本部の酒井さんに聞いてみました。

甘味料が一役。しっとり感が保てる秘密

「保湿ティッシュがしっとりしているのは、グリセリンとソルビットという保湿力の高い美容成分をティッシュに染み込ませてあるためです。

グリセリンは空気中の水分を取り込む性質をもっていて、このおかげでティッシュの柔らかさが保てます。また、ソルビットは取り込んだ水分をティッシュの中に閉じ込めるキープ力があるので、グリセリンが取り込んだ水分をソルビットがキープしています。さらに、スクワランという化粧品などにも使われている保湿成分も配合しているのでしっとりした柔らかさを保てるのです」(酒井さん)

ソルビットといえば、果実や海草類などに含まれている天然の甘味成分で、甘味料としても使用されているものです。甘味料がしっとり感を保つのに一役かっているとは驚きですね。

このソルビット由来の甘さから一部報道及びインターネット上において、「保湿ティッシュを舐めると甘い」という報道があったため、「ティッシュペーパーは食品ではありませんので、積極的に口に入れたり、食べたりしないで下さい」と同社ホームページでもお願い文を掲出しています。くれぐれも舐めたり食べたりしないようにしてください。

保湿ティッシュは直射日光や高温を嫌う

しっとり柔らかな保湿ティッシュには、通常のティッシュとは異なる留意点があるそうです。

「鼻セレブは空気中の水分を取り込むことでしっとりとした風合いを保っています。しかし、直射日光の当たる場所や極端に高温になる場所などに長時間放置すると、ティッシュの中に取り込んだ水分が蒸発し、風合いが劣る原因となってしまいますので、そういった場所を避けて保管していただきたいです。

また、ティッシュが柔らかいのでメガネなどをついつい拭いてしまいがちですが、保湿成分がメガネに移り、曇ってしまう原因となりますので、メガネなどには使用しないようにお願いをしております」(酒井さん)

保湿ティッシュは花粉症や風邪の鼻かみや、メイクケアにのみ使用するようにしましょう。