国内:鳥島近海で深発地震、異常震域が見られる
5日(金)18時57分頃、鳥島近海でM5.9の地震が発生しました。この地震で宇都宮市で震度2、東京から宮城にかけてのエリアで震度1を観測しています。
この地震は震源が420kmと深かったため、揺れたエリアが特徴的です。
震源から最も遠い所では宮城県内で揺れを観測しているのに対し、半分程度の距離しかない静岡県や愛知県などは揺れていません。これは異常震域と呼ばれる現象です。
この地震は震源が420kmと深かったため、揺れたエリアが特徴的です。
震源から最も遠い所では宮城県内で揺れを観測しているのに対し、半分程度の距離しかない静岡県や愛知県などは揺れていません。これは異常震域と呼ばれる現象です。
海洋プレート(太平洋プレートやフィリピン海プレート)は地震波をあまり減衰せずに伝えやすい性質を持っています。このため、沈み込んだ海洋プレートのかなり深い場所で地震が発生すると、震央近くには地震波があまり伝わらない一方で、海洋プレートは地震波をあまり減衰せずに伝わり、震央から離れた所で揺れを感じるのです。
最近では2018年12月10日に発生した三重県南東沖の地震でも同じような異常震域が見られました。鳥島近海や小笠原近海では強い深発地震が時々発生し、関東や東北などは震源から遠く離れた所で強い揺れとなるケースがあるため、油断が出来ません。
最近では2018年12月10日に発生した三重県南東沖の地震でも同じような異常震域が見られました。鳥島近海や小笠原近海では強い深発地震が時々発生し、関東や東北などは震源から遠く離れた所で強い揺れとなるケースがあるため、油断が出来ません。
海外:南大西洋でM6.5の地震発生
アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は3回発生しています。
最も規模が大きかったのは5日(金)に南大西洋で発生したM6.5の地震です。震源付近は南アメリカプレートとスコシアプレート、南極プレートが接する複雑なテクトニクスなエリアで、地震が頻発しています。
2018年12月には今回よりもやや深い震源でM7.1、11月には同じような震源でM6.4の地震が発生していました。
最も規模が大きかったのは5日(金)に南大西洋で発生したM6.5の地震です。震源付近は南アメリカプレートとスコシアプレート、南極プレートが接する複雑なテクトニクスなエリアで、地震が頻発しています。
2018年12月には今回よりもやや深い震源でM7.1、11月には同じような震源でM6.4の地震が発生していました。
参考資料など
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。