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ニットやマフラーの「しまい洗い」の極意

2019/04/07 07:40 ウェザーニュース

4月に入り、昼間はコートいらずの暖かい日が多くなったこともあり、そろそろ冬物衣類をしまうタイミングを考え始める時季となりました。

「冬物の『しまい洗い』は、ゴールデンウィークが終わるまでに行いましょう」と、ライオンお洗濯マイスターの大貫和泉さんは言います。その理由は、衣類を食べる害虫がGW明けの時期から成虫になり、干している衣類に卵を産み落とす可能性があるからだそうです。

そこで今回は、ニットやマフラーの適切な洗い方を教えて頂きます。

「しまい洗い」とは?

しまい洗いとは、衣替えでシーズンオフの衣類をしまう前に、お洗濯をして汚れをしっかり落とすことをいいます。

「汗や皮脂汚れが残ってると、収納後、衣類を取り出した時に、黄ばみやニオイが発生していたり、食べこぼしなどの汚れがあると、保管中に虫食いの被害に合うことがあります。一度でも袖を通した衣類は、衣替えの前にしっかり汚れを落としてからしまうようにしましょう」(大貫さん)

ニット・マフラーの洗い方

ニットはふんわり感が魅力ですが、伸縮性のある生地は繊細です。毛玉・型崩れ・色あせ防止効果のあるおしゃれ着用の洗剤を使います。

最初に洗濯表示を見て、家で洗濯できるかどうかを確認しましょう。

「しまい洗いなので、前処理をして、目につく汚れのほか、汗や皮脂のつきやすい部分の汚れもしっかり落とします。ニットの素材に使用されているウールは、高温ではスケールが開きやすくなり、縮みやすくもなります。また、生地の風合いや色を損なわないためも、水温は30℃以下にします」(大貫さん)

【前処理】
えり、袖口、脇の下、口紅・ファンデーションなどの化粧品汚れなど気になる汚れにおしゃれ着用洗剤の原液をつける。キャップの底でたたき、洗剤を生地になじませる。洗濯ネットに入れる。ビジューなどの装飾のついているニットは、裏返してから洗濯ネットに入れる。
汚れやすい部分に洗剤で前処理
【洗い〈手洗いの場合〉】
こすったりもんだりせずに、やさしく押し洗い。すすぎは2回、脱水は1分前後の短時間に。

【洗い〈洗濯機の場合〉】
おしゃれ着コースで洗う。洗濯機によって、「手洗いコース」「おうちクリーニングコース」「ドライコース」など名前が異なります。

【乾燥】
洗い終わったら形を整え、平干しで陰干し。平干しできない場合は、袖をたらさないように、身頃といっしょに竿にかけて干しましょう。

マフラーやストールのしまい洗いも基本的に同じですが、口紅などの汚れをチェックして、前処理をしてから洗いましょう。


衣類はきちんとケアすれば、長く使うことができます。お気に入りのセーターやマフラーを来シーズンも使えるように、今回の洗い方を実践してみてはいかがでしょうか?

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参考資料など

取材協力・画像提供/ライオン