10代の76%が花粉症と自覚
2019年3月15日〜16日に実施、9361人が回答
さらに、年代別に分析して見ると、30代以上では60%前後であまり違いはありませんでした。
一方で、10代、20代は全体の平均より割合が高く、特に10代は平均より18ポイントも上回っていることが判明しました。
確かに、花粉症と自覚している人の割合は、若い世代ほど高く、年配の世代は低めの傾向があるようです。
一方で、10代、20代は全体の平均より割合が高く、特に10代は平均より18ポイントも上回っていることが判明しました。
確かに、花粉症と自覚している人の割合は、若い世代ほど高く、年配の世代は低めの傾向があるようです。
花粉症に世代差あり!?
このような結果に対し、はりまざかクリニック院長で順天堂大学客員教授の三輪正人先生は、スギ花粉による花粉症という日本特有の状況と、子どものアレルギーの増加を指摘しています。
「花粉症は、花粉が鼻などの粘膜から侵入した際、体内の免疫機能が “侵入者”として認識してしまい、再び花粉が侵入したときに反応して発症するアレルギー反応です。スギは、戦後に大量に植林され、その成長とともにスギ花粉の飛散量が増えました。若い世代は、免疫機能が十分発達していない幼い頃から花粉にさらされ、花粉症を発症しやすくなっていることが考えられます。
日本だけでなく、世界的に子どものアレルギーが増えています。アレルギーマーチ(行進)とも言われていますが、アトピー性皮膚炎などを発症すると次々とほかのアレルギー疾患を発症することが多く、花粉症も発症しやすくなるのです」(三輪先生)
「花粉症は、花粉が鼻などの粘膜から侵入した際、体内の免疫機能が “侵入者”として認識してしまい、再び花粉が侵入したときに反応して発症するアレルギー反応です。スギは、戦後に大量に植林され、その成長とともにスギ花粉の飛散量が増えました。若い世代は、免疫機能が十分発達していない幼い頃から花粉にさらされ、花粉症を発症しやすくなっていることが考えられます。
日本だけでなく、世界的に子どものアレルギーが増えています。アレルギーマーチ(行進)とも言われていますが、アトピー性皮膚炎などを発症すると次々とほかのアレルギー疾患を発症することが多く、花粉症も発症しやすくなるのです」(三輪先生)
ヒートアイランド現象なども影響?
さらに、三輪先生は近年増加している気象現象の影響も指摘します。
「特に都市部ではヒートアイランド現象などにより、低湿度になりやすい。また、50〜60年前には完備されていなかったエアコンが多くの学校で使われるようになるなど、乾燥しやすい環境になっています。
鼻などの上気道には、本来花粉など異物の侵入を防ぐしくみが備わっています。しかし、鼻の粘膜は乾燥を自覚しづらく、気づかぬうちにドライノーズになっている人が少なくありません。乾燥により粘膜のバリア機能が低下することが、花粉症の準備段階として考えられるのです」(三輪先生)
現代は気象現象をふくめ、乾燥しやすい環境下にあります。若い世代とアレルギー反応はますます大きなテーマになってゆくのでしょう。
「特に都市部ではヒートアイランド現象などにより、低湿度になりやすい。また、50〜60年前には完備されていなかったエアコンが多くの学校で使われるようになるなど、乾燥しやすい環境になっています。
鼻などの上気道には、本来花粉など異物の侵入を防ぐしくみが備わっています。しかし、鼻の粘膜は乾燥を自覚しづらく、気づかぬうちにドライノーズになっている人が少なくありません。乾燥により粘膜のバリア機能が低下することが、花粉症の準備段階として考えられるのです」(三輪先生)
現代は気象現象をふくめ、乾燥しやすい環境下にあります。若い世代とアレルギー反応はますます大きなテーマになってゆくのでしょう。