特に被害の大きかった地震
平成における死者数ワースト5の地震は次の通りです。みなさんの記憶にも深く刻まれているであろう2つの地震が突出して多くなっています。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
平成23年 死者22,252人
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
平成7年 死者6,437人
熊本地震
平成28年 死者272人
北海道南西沖地震
平成5年 死者230人
新潟県中越地震
平成16年 死者68人
東北地方太平洋沖地震と北海道南西沖地震は大津波、そのほかは内陸直下型地震による強烈な地震動が被害の主な原因でした。
東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)
平成23年 死者22,252人
兵庫県南部地震(阪神・淡路大震災)
平成7年 死者6,437人
熊本地震
平成28年 死者272人
北海道南西沖地震
平成5年 死者230人
新潟県中越地震
平成16年 死者68人
東北地方太平洋沖地震と北海道南西沖地震は大津波、そのほかは内陸直下型地震による強烈な地震動が被害の主な原因でした。
昭和時代よりも多い地震死者数
知識や技術の進歩は災害規模を小さくすることに寄与します。例えば台風の進路予測はスーパーコンピューターの進歩とともに精度向上が図られ、今では数日前にはどのエリアに台風が来るかを知ることができます。昔のように台風が突然やってきて甚大な被害を出すといったことはほぼ考えにくい状況です。
一方、地震については必ずしもそうではないことを平成時代の地震被害が表しています。
昭和時代62年余りの間に起きた地震による死者数は計16,669人でした。最も被害が大きかった1948年(昭和23年)の福井地震(死者3,796人)など終戦前後に相次いだ大地震によるものが全体の約6割を占めています。
一方、平成の30年余りの間に起きた地震ではあわせて24,335人が亡くなりました(※)。期間が半分なのに対して、死者数は5割も多くなったのです。これは、死者の多くを占める東日本大震災が歴史的な大津波、阪神・淡路大震災が大都市を襲った直下型地震と、昭和時代にはなかったタイプの地震が起き、特に被害が大きくなったことが理由として考えられます。
地震は繰り返しやってきます。しかし、その間隔が非常に長いため、我々が知らない規模、タイプの地震が今後起きうることも十分考えられます。地震に対してはまだまだ脆弱だということを改めて思い知らされた時代でもありました。今後も地震への備えを怠ることはできません。
※昭和期には「震災関連死」という考え方がなかったため、比較のためにこの数字には震災関連死の方は含んでいません。震災関連死を含んだ場合、平成期には29,373人が亡くなっています(平成31年3月19日現在)。
一方、地震については必ずしもそうではないことを平成時代の地震被害が表しています。
昭和時代62年余りの間に起きた地震による死者数は計16,669人でした。最も被害が大きかった1948年(昭和23年)の福井地震(死者3,796人)など終戦前後に相次いだ大地震によるものが全体の約6割を占めています。
一方、平成の30年余りの間に起きた地震ではあわせて24,335人が亡くなりました(※)。期間が半分なのに対して、死者数は5割も多くなったのです。これは、死者の多くを占める東日本大震災が歴史的な大津波、阪神・淡路大震災が大都市を襲った直下型地震と、昭和時代にはなかったタイプの地震が起き、特に被害が大きくなったことが理由として考えられます。
地震は繰り返しやってきます。しかし、その間隔が非常に長いため、我々が知らない規模、タイプの地震が今後起きうることも十分考えられます。地震に対してはまだまだ脆弱だということを改めて思い知らされた時代でもありました。今後も地震への備えを怠ることはできません。
※昭和期には「震災関連死」という考え方がなかったため、比較のためにこの数字には震災関連死の方は含んでいません。震災関連死を含んだ場合、平成期には29,373人が亡くなっています(平成31年3月19日現在)。
2019年4月30日で「平成」が終わります。ウェザーニュースでは、平成30年間に起こった気象や災害などを、過去の資料などをもとに連日振り返っていきます。
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