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春先の体調不良に役立つツボ3選

2019/04/02 11:28 ウェザーニュース

この時期になると気候の変化についていけず、だるい、イライラするなどの心身の不調がでてきます…。そんな時に有効なツボを源保堂鍼灸院の瀬戸郁保先生に教えてもらいました。

ぼーっとする人にオススメ

春の体調不良は主に肝臓の働きが関係していると先生は言います。

「寒い冬に比べて春は汗を出しやすくなるなど、当然体も気候に合わせて変化しますが、その変化の大部分を担っているのは実は肝臓です。症状に合わせてツボなどで肝臓をフォローすることが大切になってきます。

頭がぼーっとする人、春になったのに今ひとつ元気のスイッチが入らない人は後頭部にある瘂門(あもん)を、おでこの方へ抜けるように力を加え、10秒押してみてください。肝機能を整え、血の巡りを整えてくれます」(瀬戸先生)

イライラする人にオススメ

なんとなく精神的に落ち着かない、動悸がする、といった傾向がある人は期門(きもん)を押すと良いでしょう。

「期門は、第六肋骨と第7肋骨の間(乳頭から指4〜5本分)にありますが、ピンポイントで探そうとせず、大まかにそのあたりでちょっと響くかも、というところを押してみて下さい。

この時期、なんとなくイライラする、精神的に落ち着かない、といった症状は、肝臓の力が強くなりすぎて体の中にエネルギーが溜まり、発散できていないために起こることが多いのです。期門を押すと肝臓に溜まった余分なエネルギー(肝鬱)を解く効果があるので、イライラが続くようでしたら、ぜひ押してみてください」(瀬戸先生)

花粉症がつらい人にオススメ

また、花粉症などが辛い人は肝臓の解毒作用を助けるツボを押すといいでしょう。

「足の甲、小指と薬指の付け根にある足臨泣(あしりんきゅう)がオススメです。季節の変化に伴う肩こり、頭痛などを解消してくれるツボとして有名ですが、解毒作用を高める効果もあるので、花粉症などのアレルギー症状も緩和してくれます」(瀬戸先生)


ツボ押しはすぐに効果が出ますが、継続することでさらなる体質改善につなげていくことができます。人それぞれに様々な不調が起こるこの時期、自分にあったツボをみつけて健康な春を過ごしましょう。