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家の庭に桜を見かけない理由

2019/03/24 08:19 ウェザーニュース

日本を代表する花木といえば?

この質問をすると多くの方が桜の名前を上げると思います。たくさんの方が開花や満開の時期を心待ちにするほど、日本人が大好きな桜。

一方で、それだけ好きであれば、自宅の庭に桜を植えれば誰にも気兼ねせずプライベートお花見ができると思うのですが、実際に庭に桜を植えている家はほとんどありません。

それは一体、なぜなのでしょうか?

庭木に桜が嫌われる4つの理由

実は昔から、家の庭に桜を植えてはいけないと言われています。その理由として次の4つがあげられます。

(1)根が伸びるので家の基礎を壊す
(2)害虫(毛虫・ムカデなど)が侵入する
(3)枝葉が生い茂ると家に光が差し込まない
(4)落ち葉や折れ枝の掃除が面倒、近所迷惑


桜の木を植えたばかりに家の基礎を壊されたり、毛虫に悩ませられたり、落ち葉や折れ枝などでご近所トラブルを招くこともあると言われれば、確かに桜は自宅に植えるより、近くの公園に見に行ったり、「花見の名所」を訪ねたほうがよさそうです。

鉢植えで楽しめる桜も

自宅に桜を植えない風習について、桜の普及を行っている日本花の会の和田博幸主幹研究員は次のように語ります。

「庭に桜を植えてはいけないと昔から言い伝えられていました。確かにソメイヨシノは大きくなるので庭木には不向きでしょうし、消毒をおこたれば毛虫が発生したりします。しかし、桜の品種は多く、今も新種が作出されています。たとえばオカメという品種は英国で作出した品種で、あまり大きくならないため庭木で育てる人もいますし、鉢植えで育てる人もいます。ぜひ自分の手で桜を育てていただけたらと思います」

あなたもお花見だけでなく、桜との新しい付き合い方を始めてみませんか。

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