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朝の“運動やりすぎ”がNGなワケ

2019/03/26 05:21 ウェザーニュース

春になり、気候も暖かくなってくると新しいことにチャレンジしてみたくなるものです。また、新生活も始まり「ちょっと早く起きて運動しよう」といった人も多くなるのではないでしょうか。すっかり市民権を得た朝活。でも健康で充実した生活をするためのその行動が、もしかしたら健康を損ねてしまっているかもしれません。

『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』の著者で睡眠コンサルタントの友野なお先生が「やっていい朝活」と「やってはいけない朝活」について教えてくれました。

朝のジョギングはNG!?

“朝ラン”など朝ランニングする人をよく見かけますが、朝から激しい運動は体の不調を招くこともあるというのです。

「実は朝は運動するのにもっとも向かない時間帯です。体温が上がっていないため怪我をしやすいのです。脳も活性化していないため筋肉や神経への指令がうまく伝わらず、身体がスムーズに動きにくい状態にあるのです。

また、起床後は血圧が非常に不安定なため、脳卒中や狭心症といった病気も起きやすく、本来入浴すら控えた方が良い時間帯でもあるのです。朝のスポーツで脳や心臓の発作を起こす人は少なくないため、激しい運動は避けたほうが賢明です。朝の運動を始めたい場合は、まず、ラジオ体操やウォーキング程度にとどめるのがいいでしょう」(友野先生)

朝は体操などの軽めの運動が効果的
さらに、運動後は眠気に襲われてしまうこともあるようです。

「激しい運動を行うと体温が急速に上がってしまい、人によっては体温が下降するタイミングで強い眠気にさらされ、仕事や勉強どころじゃなくなります」(友野先生)

朝は頭を使おう

一方で思考力や発想力が上がる朝は、頭を使うのに適していると友野先生は言います。

「朝は脳のお掃除が終わった直後なので、思考力や発想力も上がるのです。ですから朝活は、何かを学ぶのには特にオススメです。仕事前や学習の前に、大きく伸びをしたり、軽いストレッチや体操で身体をほぐしたりするのもいいでしょう。筋肉からの刺激が脳に伝わって頭がスッキリし、 ひらめきも生まれやすくなります」(友野先生)

「早起きは三文の得」と言われているように、朝の時間をどう使うかでその生活もまた変わってくるようです。ぜひ朝の時間を有効活用して無理なく健康で充実した1日にしてくださいね。

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参考資料など

『毎朝、目覚めるのが楽しみになる 大人女子のための睡眠パーフェクトブック』(友野なお著、大和書房)、『疲れがとれて朝シャキーンと起きる方法』(友野なお著、セブン&アイ出版)