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近畿の桜3割が被災、京都は“大打撃”が全国最多

お花見調査2019

2020/02/28 13:23 ウェザーニュース

2018年は西日本豪雨や大阪と北海道の大地震、台風21号・24号が直撃するなど、各地で大きな被害が発生しました。
そこで現在の桜の状況を確認するために、「地元のお花見スポット、去年の災害の桜への影響は?」と質問し、「大打撃/影響あり/影響なし」の3択で全国のウェザーリポーターの皆さんに回答してもらいました。

(調査日:3/7~3/8、参加者数:7,117人)

近畿を中心にダメージが目立つ

「大打撃」+「影響あり」の割合ごとに見ると、近畿は災害のダメージがほかの地域よりも目立ちました。
寄せられたコメントをみると、特に台風による被害が大きかったようです。

そこで、お花見への影響について独自に取材を行いました。
拝殿の倒壊をはじめ数十本の桜が倒木した平野神社(京都府)は、「元々桜の本数が多いので、お花見には問題なし」とのことで、桜花祭も例年通り4月10日に開催予定だそうです。
また、日本三大桜の一つである根尾谷淡墨桜(岐阜県本巣市)も、台風 21 号により大枝が 4 本折れる被害が発生しましたが、本巣市によると「折れた枝は一部なので、木は大丈夫だろう」とのことでした。
台風 21 号・24 号の塩害による季節外れの桜が話題になりましたが、樹木医によると「秋に咲いた分、花数は少なくなるが、数輪程度なので見た目にはわからないだろう」とのことです。
桜の木や枝が少なくなった名所では、例年よりもボリュームに欠ける箇所があるかもしれませんが、取材結果も考慮し、今年の桜の開花や名所への影響は限定的で、地域全体の見栄えが劣るほどではないとみています。