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週刊地震情報 2019.03.17 紀伊水道でM5.3の地震 昨年11月にも近くで発生

2019/03/17 11:51 ウェザーニュース

日本域の最近一週間の地震回数は先週より若干少ない程度で、震度3以上の地震は3回発生しています。(3月11~16日の集計)

国内:紀伊水道でM5.3の地震 和歌山などで震度4

13日(水)13時48分頃、紀伊水道を震源とするM5.2の地震が発生しました。震源の深さは約43kmと推定され、和歌山市や有田市、徳島市、阿南市などで震度4、大阪府堺市や滋賀県長浜市などで震度3を観測しました。この地震による津波の発生はありませんでした。

紀伊水道では去年11月2日にM5.4とほぼ同水準の地震が発生し、同じく和歌山県を中心に最大震度4を観測しています。震源の深さやメカニズムも似通っており、いずれも地震も南海トラフで沈み込んでいる海側のプレート内部で発生した地震と見られます。

懸念されている南海トラフの巨大地震と直接的につながるような地震ではないと考えられますが、いつ起きてもおかしくはない状況ですので、日頃からの対策は必要です。

海外:ボリビアでM6超が発生も、震源深く影響はなし

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上は1回発生しています。

15日(金)にボリビアの西部を震源とするM6.3の地震が発生しました。深さが358kmと非常に深い、いわゆる深発地震だったため、地上付近では目立った揺れはなく、影響はほとんど見られていません。

また、13日(水)にはハワイ島の南東部でM5.5の地震が発生しました。去年、活発な地震活動があった領域でM5以上の地震は8月3日以来のことになります。震源の深さは7kmと推定され、5月に発生したM6.9の地震に関連する活動と考えられます。

参考資料など

※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。