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花粉を車内から排除する3つのポイント

2019/03/14 06:23 ウェザーニュース

花粉症の人は、車の運転中も目のかゆみや鼻水、くしゃみに悩まされます。過去には、ドライバーが花粉症によるくしゃみなどによってハンドル操作を誤り、死傷事故を起こして有罪判決が下されたケースもありました。事故防止のためにも花粉症対策は大切です。

「花粉を車内に入りこませない」「花粉を車から排除する」ための対策をオートバックスIR・広報部に聞きました。

(1)エアコンフィルターを交換する

窓を極力開けないようにするのは当然ですが、窓以外で外気が車内に入り込んでくるのは、エアコンなどの空調設備からです。しかし今の季節は、一日の気温変化が大きいため、車の冷暖房を使うケースが多いでしょう。

「車のエアコンフィルターは、花粉症の人にとって車内環境を左右する重要なパーツです。花粉の大きさは約20~50μmと言われていますが、最近のエアコンフィルターは性能が向上し、花粉サイズの粒子をほとんどキャッチできるようになっています。しかし、エアコンを使えば使うだけフィルターは汚れて機能が低下しますので、交換が必要になってきます」(オートバックスセブンIR・広報部)
使用後(上)と新品(下)のエアコンフィルター
エアコンフィルターの交換は年に1度、距離数では約1万km毎での交換が目安とされているようです。

「エアコンを使用する頻度や走行時間にも左右されるので一概には言えませんが、エアコンを使う機会が多い冬と夏のシーズン初めの年2回、交換するのが理想的です。シーズン途中でもエアコンフィルターが汚れていたら取り替えたほうがいいでしょう」(オートバックスセブンIR・広報部)

花粉症が重症な人は、より集塵力に優れた高機能エアコンフィルターを検討してもよいかもしれません。エアコンフィルターは、自動車部品の中でも交換頻度が高い消耗品の一つです。特にこの季節は要チェックです。

(2)空調は「内気循環」にする

花粉の多い季節はできるだけ内気循環モードに
エアコンのモードを外気導入にしておくと車外の新鮮な空気を取り込むことができますが、同時に花粉も車内に入り込んできます。これに対して内気循環は、外の空気を取り入れずに車内の空気をまわして循環させる仕組みなので、花粉は車内に入りにくくなります。

「内気循環にしておくと、車内の空気は何度もエアコンフィルターを通過するので、その際に取りこぼしの花粉をキャッチすることができます。つまり、エアコンフィルターが空気清浄機と同様の働きをして車内の花粉を取り除く役割を果たすのです」(オートバックスセブンIR・広報部)

花粉症の人は、内気循環モードにする必要がありますね。

(3)花粉対策に役立つアイテムを使いこなす

エアコンを内気循環モードにしていても、完全に外気を遮断できるわけではありません。また、どんなに注意をしていても、ドアの開閉時などに花粉が車内に入ってくるのを完全に防ぐことはできません。さらに花粉排除に有効なアイテムを使って花粉を取り除きます。

花粉は静電気が発生する場所に付きやすいという特徴があります。人の衣服の静電気によって花粉が車内に持ち込まれるケースもあり、持ち込まれた花粉は車内のダッシュボードなどに付きます。

「ダッシュボードなどは水拭きして花粉除去に努めましょう。極細の合成繊維で吸水性・速乾性に富むマイクロファイバーモップや、除電クロスなどを用いればさらに効果的です。そのほか、車内用の空気清浄器や加湿器も花粉対策に有効です」(オートバックスセブンIR・広報)

車内用の空気清浄機は、車内の花粉を捕集し、製品によっては静電気を抑制するタイプもあります。また車内用加湿器は、車内の湿度を高めることによって浮遊する花粉を落としてくれます。

運転中の花粉症の症状をやわらげるためには、定期的にエアコンフィルターを交換し、花粉対策アイテムを組み合わせる必要がありそうです。