広島や福岡など統計史上最も寒くない冬
この冬は上空を吹く強い風、ジェット気流が日本付近で北に蛇行するパターンが続き、寒気が流れ込みにくくなりました。日本の南海上の高気圧が強かったこともあり、特に西日本方面まで強い寒気が南下することがほとんどなく、東海や西日本の太平洋側を中心に3か月の平均気温が平年より1.5℃前後高くなっています。広島や福岡など統計開始以来、最も高くなった所もありました。
静岡、宮崎、鹿児島で初雪観測せず
気温の高さに比例するように雪は少なく、特に北陸西部から山陰で平年を大幅に下回っています。鳥取は12月~2月の降雪量がわずか7cm、松江も6cmでいずれも1953年以降で最も少ない記録になりました。金沢や富山、福井も平年の2割程度にとどまっています。強い寒気の南下があまりなかったため、静岡、宮崎、鹿児島の3地点で初雪の観測がなく、鹿児島は22年ぶりの初雪なしです。
参考資料など
2月26日までの集計