「イライラにはカルシウム」とは、昔から言われてきましたが、なぜでしょう。管理栄養士の柴田聡美先生が教えてくれました。

「私たちの体内のカルシウムは、骨以外に血液中にも存在しているのです。この血液中のカルシウム濃度が下がると、イライラする原因になると言われています。穏やかな気持ちで日々のストレスを上手にかわすには、カルシウムが必須と言えるでしょう」

サプリメント以外でカルシウムを摂るとなると、まず思い浮かぶのが牛乳やチーズなどの乳製品でしょう。ところが、意外なことにカルシウムは野菜からも摂ることができるそうです。たとえば、カルシウムを多く含む代表格として、柴田先生は今が旬の3つの野菜を挙げます。

■小松菜
カルシウムの含有量は、ほうれん草の約3.5倍。加熱時間は短くてもOKです。生のままでも食べることができるので、栄養成分を損ねることなく摂取できます。

■水菜
意外にも牛乳の約2倍のカルシウムが含まれています。血液を綺麗にする葉緑素も豊富で、飲酒時に食べると悪酔いを軽減する効果も期待されています。

■春菊
カルシウムのほかには、身体をサビつかせない抗酸化作用のあるビタミンCや、血圧を調整する作用のあるカリウムも豊富に含まれています。

「もちろん生で食べても良いですし、茹でてもそれほどカルシウムが損なわれることはないので、鍋物やスープなどに入れて食べても良いでしょう」(柴田先生)

これらの野菜には、カルシウム以外にもさまざまな栄養が豊富に含まれています。旬の時季の今こそ、積極的に食事に取りいれてみては、いかがでしょうか。

» ウェザーニュース記事一覧
» GPS検索 ピンポイント天気予報