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平成史 台風⑤ 平成16年23号 その名は”トカゲ” 日本名初の上陸台風は平成最悪の死者数

2019/02/22 07:35 ウェザーニュース

史上最多となる10個の台風が上陸した平成16年。最後に上陸した台風23号が最悪の被害をもたらしました。

大型の強い勢力で上陸したため、南西諸島から東日本にかけての広い範囲に被害をもたらし、死者は95人、行方不明者3人に及んでいます。

ひとつの台風による人的被害としては、昭和54年(1979年)20号以来の多さで、平成では最悪でした。

由良川の氾濫により観光バスが水没

台風・水没したバスの車内
台風23号で顕著な被害が発生したのは兵庫県北部から京都府北部のエリア。由良川や円山川など多くの川が氾濫し、大規模な浸水に見舞われました。由良川の氾濫により観光バスが水没し、屋根の上で乗客の方が救助を待った様子が良く知られています。

平成12年から台風には台風防災に関する国際機関、台風委員会に加盟国が提案した名前が付けられ、台風23号は日本が提案したトカゲ(Tokage)と命名されています。日本が提案した名前を持つ台風が上陸したのはこれが初のケースでした。

2019年4月30日で「平成」が終わります。ウェザーニュースでは、平成30年間に起こった気象や災害などを、過去の資料などをもとに連日振り返っていきます。
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