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平成史 台風④ 平成16年18号 史上1位の最大瞬間風速、厳島神社など大きな被害

2019/02/21 07:49 ウェザーニュース

史上最多となる10個の台風が上陸した平成16年。9月7日に長崎県に上陸した台風18号はそれまでの記録を超えるこの年7個目の上陸台風です。

九州北部に上陸し、加速しながら日本海を北東に進んだ進路は「りんご台風」とそっくり。全国の広い範囲で暴風が吹き荒れた所も同じです。

厳島神社やポプラ並木、船舶への被害も

暴風・高潮で損壊した厳島神社(時事通信)
最大瞬間風速は広島で60.2m/sを観測。「りんご台風」上陸時の58.9m/sを上回って、今も観測史上1位の記録となっています。そのほかにも山口で50.5m/s、札幌で50.2m/sの記録的な暴風を観測しました。

暴風と高潮のダブルパンチとなった厳島神社が大きな被害を受け、北海道大学のポプラ並木の約50本のうち4割が風で倒れるという被害も出ています。

また、西日本で船舶への被害が頻発したのもこの台風の特徴と言えそうです。

2019年4月30日で「平成」が終わります。ウェザーニュースでは、平成30年間に起こった気象や災害などを、過去の資料などをもとに連日振り返っていきます。
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