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樹霜・フロストフラワー・霧氷 北海道や長野で極寒の風物詩

2019/02/15 08:58 ウェザーニュース

長野県白馬村より(15日8時前撮影)

先週から厳しい寒さが続いている日本列島。ピークは超えたものの今日15日(金)朝も冷え込みが強まり、各地で極寒の冬にしかできない現象が見られました。

長野県白馬村からは木々に針のような細い霜がついた「樹霜(じゅそう)」と呼ばれる現象の写真が届きました。

今朝の長野県白馬では、最低気温-11.5℃を観測しています。

「樹霜(じゅそう)」とは?

草木からビッシリと生えるように成長した白く見える霜のこと。樹霜は空気中の水蒸気が霜となり、直接、樹木などに凍りついたもので、極寒の地域ならではの風物詩です。

写真を見ると、木の枝の片側(上の写真では枝の左側)にしか、白くなっていません。これは風が左側から吹いていたため、枝の左側に水蒸気から変わった霜がついたと考えられます。

北海道では「霧氷」

北海道弟子屈町 屈斜路湖より(15日7時30分過ぎ撮影)
北海道の屈斜路湖では、似たような「霧氷」と呼ばれる現象が撮影されました。

近くの温泉の湯気(霧)が、木の枝にあたって凍りついたもので、モールのように木が白いトゲトゲで覆われているのがわかります。

同じ屈斜路湖では「フロストフラワー」も

北海道弟子屈町 屈斜路湖より(15日6時30分頃撮影)
霧氷が撮影された屈斜路湖では、霜の花や冬の華などと呼ばれる「フロストフラワー」も見られています。

フロストフラワーとは、湖に張った氷の上に、氷から昇華した水蒸気が付着して氷の結晶を作り、それが発達するにつれて花のように見えることから名付けられました。

この写真が撮影されたところに近いアメダスの川湯では、今朝は-21.5℃を観測。フロストフラワーが見られるとされる-15℃を大きく下回りました。

寒さが厳しいのはツライですが、このような自然が織りなす現象を見ることができるのは、極寒地ならではの特権ですね。